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意外性が魅力の金管アンサンブル楽譜5選


金管楽器のアンサンブルは、吹奏楽のときの金管とはまた違った表情を見せてくれます。どちらかというと硬質な音を出す金管楽器の、新たな魅力を発見できるアンサンブル楽譜をご紹介しましょう。

目次

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トリオ・シャンソネット|福田洋介

Trumpet 、Trombone、Euphoniumの珍しい3重奏です。

作曲者の福田洋介氏は、「ルネサンス期のカンツォーナにアイディアを求めて、懐古趣味な香りのある音楽に仕立てました」と語っています。

さまざまなリズムを通し感じるのは、風。風がさまざまな風景の世界を吹き抜けるように、5分の曲の中で、イメージが次々と変わっていきます。

牧歌的な風景、都会の雑踏、海に沈む夕日、市場のにぎわい…などなど。それぞれが思い出す心の中にある風景を、軽やかに演奏してください。

難易度も高くなく、中学生の金管アンサンブルにもオススメの一曲です。

トリオ・シャンソネット

作曲:福田洋介 (Yosuke Fukuda)

  • 編成: 金管3重奏(Trp. / Trb. / Euph. )
  • グレード: 3
  • 演奏時間: 5分0秒
  • FME-0149 フォスターミュージック



劇音楽「アブデラザール」組曲|パーセル, H / arr. 堤慎吾

金管アンサンブルの組曲「アブデラザール」の印象を端的に表すと、“パイプオルガンが奏でるような神々しい音楽”という感じでしょうか。

華やかさ、力強さ、穏やかさ…、美しさだけではなく、聴くものを魅了する力を兼ね備えています。

元来10曲からなる「アブデラザール」ですが、そのうちの7曲を堤慎吾氏が抜粋し、編曲したのが、この金管8重奏です。

グレード3+なので、中学生や高校生にもオススメ。

第35回全日本アンサンブルコンテスト全国大会のCDに、川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団の本作品演奏が収録されています。どうぞご参考になさってください。

劇音楽「アブデラザール」組曲

作曲:ヘンリー・パーセル (Henry Purcell)編曲:堤慎吾 (Shingo Tsutsumi)



カルメン・コレクション|ビゼー, G / arr. 井澗昌樹

オペラの名作中の名作を「カルメン」。そのカルメンを、Trumpet 、Horn、Trombone、Tubaの金管8重奏のスタンダードスタイルに編曲したのが本作品です。

2つのカルメン組曲から、さらに4曲を井澗昌樹氏がチョイスして編曲しました。

“カルメン”といえば反射的に思い浮かべるメロディーの「闘牛士」、フラメンコを感じさせる「アラゴネーズ」、陽気で情熱的な「セギディーリャ」、雄々しく力強い「闘牛士の歌」と親しまれているものばかりです。

グレードは4+とやや技術が必要となりますが、5分ほどの曲なのでコンサートのオープニングなどにピッタリ。がんばって挑戦してみてください。

カルメン・コレクション

作曲:ジョルジュ・ビゼー (Georges Bizet)編曲:井澗昌樹 (Masaki Itani)

  • 編成: 金管8重奏(Trp. 1 / Trp. 2 / Trp. 3 / Hr. / Trb. 1 / Trb. 2 / Trb. 3 / Tuba )
  • グレード: 4+
  • 演奏時間: 5分0秒
  • FME-0100 フォスターミュージック



ダウランド組曲|ダウランド, J / arr. 足立正

なんとも不思議な響きのアンサンブル曲です。金管アンサンブルというより、上質なアコーディオンの演奏を聴いているような感じの一体感があります。

16世紀のイギリスの作曲家であり、リュート演奏者のジョン・ダウランド。このダウランドの歌曲3つを、足立正氏が短い組曲にしました。グレード3と、技術的にも無理のないようにアレンジされています。

繰り返し聴きたくなる親しみやすいメロディーは、アンサンブルの基礎を学ぶうえでも、古典の入門曲としても最適な作品。

ぐっと華やかな音になる、小編成の吹奏楽版もあります。

ダウランド組曲

作曲:ジョン・ダウランド (John Dowland)編曲:足立正 (Tadashi Adachi)

  • 編成: 金管8重奏(Trp. 1 / Trp. 2 / Trp. 3 (change to Low Tom)/ Hr. / Trb. 1 / Trb. 2 / Euph. (or Trb. 3)/ Tuba )
  • グレード: 3
  • 演奏時間: 4分0秒
  • FME-0189 フォスターミュージック



パラサイティック・ジョイ|清水大輔

2本のTrumpet 、Horn 、Trombone 、Tubaの5つの金管楽器がおしゃべりをしているような、とても楽しい曲です。「やぁ!元気だった?」のファンファーレに始まり、お互いに相づちを打ったり、笑ったり、一緒に歌ってみたり…。時ににぎやかに、時に穏やかに金管楽器が語り合います。

タイトルは、“演奏者がこの作品を演奏する事により楽しさが寄生し、聴いてくださる全ての人たちに『喜び』を感じていただけることを願って”、作曲者の清水大輔氏がつけたもの。喜びと幸せを感じる曲をどうぞ楽しんでみてください。

音源のCDは現在廃盤になっていますが、Naxos Music Libraryで配信されています。

パラサイティック・ジョイ

作曲:清水大輔 (Daisuke Shimizu)


アンサンブルで金管楽器の表現の幅を広げよう

吹奏楽の中では「元気」「華やか」だったり、力強い演奏にはかかせない、花形の金管楽器。

しかしアンサンブルでは、物静かなメロディーや柔らかな音も必要となってきます。普段なかなか演奏しない表現が、奏者としての力をぐっと上げてくれることでしょう。

金管楽器同士だからこそできる音の重なりを感じつつ、新しい表現にチャレンジしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた次回。

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