ジャズ、フュージョン系のサックスプレーヤーとして活動し、アーティストのライヴやレコーディングに参加するかたわら、作曲・編曲の分野でも活躍中の斎藤尚久氏。彦坂眞一郎氏の親子ユニット「彦三」はじめ、YouTubeなどでさまざまなサクソフォン奏者が取り上げている、斎藤尚久氏が手がけたサクソフォン・アンサンブルを一挙ご紹介します。
サクソフォン・デュオ
斎藤尚久氏がライブで演奏するオリジナル曲「揚げ物三部作」シリーズからのアレンジ。アルトとテナーのデュオで奏でるファンクナンバーです。吹けばお腹が空いてくる、そんな3作。
2本のサックスだけでここまでカッコイイ、揚げ物三部作にぜひチャレンジしてください。
Kara-Age(から揚げ)
- 作曲: 斎藤尚久
- 演奏形態: サクソフォン2重奏(A.sax./T.sax. )
- 演奏時間: 5分5秒
- FME-0524(フォスターミュージック)
- 発売日: 2022/08/10
Tori-Ten(とり天)
- 作曲: 斎藤尚久
- 演奏形態: サクソフォン2重奏(A.sax./T.sax. )
- 演奏時間: 4分47秒
- FME-0523(フォスターミュージック)
- 発売日: 2022/08/10
Ta-Tsu-Ta-Age(竜田揚げ)
- 作曲: 斎藤尚久
- 演奏形態: サクソフォン2重奏(A.sax./T.sax. )
- 演奏時間: 2分34秒
- FME-0522(フォスターミュージック)
- 発売日: 2022/08/10
Approach to Blue (アプローチ・トゥ・ブルー)
2018年10月14日「彦坂眞一郎×宮澤博子サクソフォンデュオリサイタル」(上田市交流文化センターサントミューゼ小ホール ピアノ:泉谷絵里)において委嘱作品として初演されました。
ジャズの世界ではお馴染みのブルーノートスケールを基調とし、クラシカルなフォーマットの中にもブルージーな雰囲気がふんだんに詰め込まれ、ブルーノートスケールに染まったいろいろなサウンドをまるで組曲のように堪能できる1曲です。
- 作曲: 斎藤尚久
- 演奏形態: サクソフォン2重奏(A.sax. 1/A.sax. 2/Pf.)
- 演奏時間: 6分0秒
- FME-0443(フォスターミュージック)
- 発売日: 2019/11/21
The Cat(ザ・キャット)|ラロ・シフリン / 斎藤尚久
ジャズオルガンの名手、ジミー・スミスの代表作「The Cat」をアルト&テナーサックスデュオにアレンジ。2本のサックスが入り乱れて織りなす疾走感をお楽しみ下さい。
サクソフォン・トリオ
子犬のFunk
ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーのようなコロコロとした子犬がワチャワチャ戯れている雰囲気を表現した作品で、初演はバリトンサックス3本で演奏されました。
ソプラノ、アルト、テナー、バリトンと、3本の楽器の種類を替えることによっていろんなワンちゃんのイメージが作れるのではないでしょうか。
Eb管同士、Bb管同士ならば自由に組み合わせることができるので、お好きなパターンでチャレンジしてください。
Spitfire (スピットファイア)
Spitfireとはバトル・オブ・ブリテンで大活躍したイギリス空軍の戦闘機の名前。特徴的な主翼があり、大空を翔る個性的な戦闘機、そんなイメージで作曲されました。
オプショナルパートのカホンを入れることでさらにノリのいいサウンドが作れるでしょう。参考音源の彦三動画ではさらにエレキベースを加えてオリジナルアレンジで演奏されています。皆さんも、この譜面をもとにアレンジを加えて大いに楽しんでください。
Decipher (デサイファー)
Decipherとは、暗号を解読するという意味があり、「もし楽譜に書かれている音符が暗号になっていたら」というなイメージで作曲された、なかなか難解なパズルのような楽譜です。
パッとみた感じ、1つ1つのパートはフレーズというより意味不明なリズムと音列ですが、それを3本の楽器で合わせる事により1つのラインが聴こえてくるはず。1つでもずれると崩れてしまう、そんな緊張感を味わいながら演奏してみてください。演奏者、聴衆、どちらの側も最後まで手に汗握る曲です。スパイ映画の主人公になった気分で暗号解読ミッションに取り組んでみて下さいね。
スウィート・メモリーズ|大村雅朗 / 斎藤尚久
1983年に松田聖子さんが歌いリリースされました。サントリーのCMを思い出す昭和世代も多いのではないでしょうか?
ポップス曲でありながらメロディーやコード進行の中にどことなくジャズを感じる曲で、器楽曲として楽器でメロディーを演奏してもとても映える事もあり、ボーカル、インスト問わず数多くのミュージシャンがカバーしている名曲で、作詞は松本隆さん、作曲は大村雅朗さん。
原曲の雰囲気を崩さないようになるべくシンプルなアレンジになっていますが、後半には原曲にはない転調を用いて、3本によるソリが展開されます。おしゃれなコード感を感じながら、甘美な世界観にひたってください。誰もが知っているおしゃれなメロディーですので、コンサートのアンコールなどにもオススメです。
サクソフォン・オーケストラ
僕のカブリオレ
夏の日、愛車のカブリオレに乗り込みイグニッションをひねりエンジンを叩き起こす! タコメーターを睨みつつ1速から徐々にシフトをアップしていき、少しだけ緊張感を持ったスピードでバーンと海岸線に沿って走り出す!そんなイメージの疾走感のあるドライブソングです。
元々は斉藤氏のバンドのライブでメイン曲として演奏するために書かれた曲でしたが、サクソフォーンオーケストラに編み直されました。動画は、合宿中にコロナの影響で演奏会の中止が決まった中で、その無念さをぶつけるべく演奏してくれた、上野学園大学サクソフォーン科の皆さんです。演奏はもちろんのこと、録音から撮影、映像編集まですべてを先生を始め学生の皆さん自身で制作してくださいました。
下を向いてしまいそうな状況の中、前向きにそして懸命に取り組んでいる上野学園大学サクソフォーン科の皆さんの姿もぜひご堪能ください。
- 作曲: 斎藤尚久
- 演奏形態: サクソフォンクワイヤー(Sn.sax. :opt./S.sax. 1/S.sax. 2/A.sax. 1/A.sax. 2/A.sax. 3/T.sax. 1/T.sax. 2/B.sax. 1/B.sax. 2/Bs.sax. :opt./Pf. :opt./E. Bs.:opt./Dr./Shaker or Tamb. :opt.)
- 演奏時間: 6分46秒
- FME-0477(フォスターミュージック)
- 発売日: 2021/01/14
プロフィール:斎藤尚久(Takahisa Saito)
昭和音楽大学とアーティストヴィレッジを卒業。サキソフォーンを彦坂眞一郎、本田雅人の両氏に師事。
ジャズ、フュージョン系のサックスプレーヤーとして活動し、様々なアーティストのライヴ、レコーディングにサポートミュージシャンとして参加する。サックスのみのビッグバンド、URASAXOPHONEENSEMBLEを主催。全ての楽曲の作編曲を手がける。近年はハモンドオルガンを用いたトリオバンドでも活動しオリジナル曲を展開している。2007年には日本サキソフォーン協会主催の「サキソフォーンフェスティバル」にゲストとして招かれる。
また、作曲・編曲の分野でも活動しており、吹奏楽のオリジナル作品やブラス セクションのアレンジを多数手がけ、サキソフォーンオーケストラ用の委嘱作品も提供している。自身のオリジナル曲が「2004年埼玉まごころ国体」のオープニング曲に選ばれる。現在、昭和音楽大学講師(ジャズ、ポピュラー科)、昭和音大付属音楽教室講師
吹奏楽を柱とした音楽出版社として2008年に設立いたしました。 「フォスター」という単語には、育てる・育成するといった意味があり、日本の吹奏楽をもっと元気に楽しく発展させていきたいという思いをこめています。みなさまのブラバンコンシェルジュとして、様々な情報を発信していきます。