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吹奏楽コンクール自由曲人気ランキング〜クラシックアレンジ編

吹奏楽コンクールの自由曲として根強い人気のクラシックアレンジ作品。なかでもよく演奏されている作品TOP10を発表します。コンクールでの演奏は時間制限の都合からカットされているものが多くありますが、全曲通して聞いたり楽曲のできた時代背景などを知ることでより深い演奏につなげてください。

オリジナル作品のランキングや注目の新作はこちらも参考に↓

2023/04/11更新
集計期間(2023/1/1〜2023/3/31)

目次

コンクール自由曲人気TOP10

交響詩「ローマの祭り」(全曲版)|オットリーノ・レスピーギ / 佐藤正人

レスピーギが 1928年に完成させた交響詩で、「ローマ三部作」のなかで最後に書かれた作品です。全2作同様、4楽章が切れ目なく演奏されるスタイルで、ローマの4つの祭りがあたかも一つの壮大な歴史絵巻を見るかのように表現されています。

第1部「チルチェンセス」

古代ローマ時代、権力者が市民を政治に無関心にさせるために行った「パンとサーカス」と呼ばれる政策のなかの残酷な見世物のこと。この曲ではキリスト教徒たちが衆人環視の中で猛獣に喰い殺される祭りの一部始終が描かれています。

第2部「五十年祭」

文字通り、50年毎に行われるロマネスク時代のカトリックの祭(聖年祭)を描いています。

第3部「十月祭」

たわわに実ったぶどう、狩りの合図、鐘の音、愛の歌、甘美なセレナーデ・・・、秋のぶどうの収穫を祝って開催されるルネサンス時代の祭がモチーフとなっています。

第4部「主顕祭」

イエス・キリストの顕現を記念する祝日である主顕祭は、カトリック教徒にとって最も重要な祭りで、その賑わいはクリスマス以上とも言われています。手回しオルガンや酔っ払いの歌、踊り狂う人など、祭りの狂乱が見事に描かれています。

この編曲版は佐藤正人氏によるもので、1991年の野田中学校での演奏は大人顔負けの超名演をで金賞を受賞しました。その後幾度かの改訂を加え、現在ではコンクールでの定番アレンジとして毎年数多くの団体に取り上げられています。

  • 作編曲: オットリーノ・レスピーギ / 佐藤正人
  • 演奏形態: 吹奏楽大編成(55人〜)
  • グレード: 5
  • 演奏時間: 25分0秒
  • FML-0033(フォスターミュージック)

歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より|ピエトロ・マスカーニ / 樽屋雅徳

シチリア島のある村での復活祭を舞台に、美しい女性ローラとその亭主アルフィオ、元恋人のトゥリッドゥとその妻サントゥッツァを巡る、悲しい恋が描かれたオペラです。珍しく1幕による構成で幕間はありませんが、物語半ばに“世界一美しい曲”とも評される有名な「間奏曲」が演奏されます。

舞台はシチリア島のある村。兵役帰りの若く貧しい男トゥリッドゥは、婚約者であったローラが彼の兵役中に馬車屋のアルフィオと結婚してしまったのを知り失意に打ちひしがれます。彼女を忘れるべく、村娘のサンタと婚約するも、結局忘れることができず、アルフィオの目を盗んでは逢引を重ねるようになってしまいます。秘密は長くは続かずサンタの知るところとなり、そのことをアルフィオに告げてしまう。アルフィオは激怒、復讐を決意し酒場でトゥリッドゥへ決闘を申し入れます。事の重大さに気づいたサンタは激しく後悔をするが時既に遅し・・・。「トゥリッドゥが殺された」という女の悲鳴が2度響き、村人の驚きの声と共に、幕を閉じる。

このアレンジでは「前奏曲」、第9景より「友人たちよ」「乾杯の歌」、第3 景より「天の女王様、お慶び下さい」「讃えて歌おう」が引用され、クラリネットとサクソフォンによる2重唱から始まります。美しい旋律とハーモニーを存分に堪能してください。

「交響曲第2番」より 2、3、4楽章(抜粋) |セルゲイ・ラフマニノフ / 渡辺秀之

1906年10月から1907年4月にかけて作曲され、1908年1月に、ペテルブルクのマリインスキー劇場で、作曲者ラフマニノフ自身の指揮により初演された。作品は恩師のセルゲイ・タネーエフに献呈されました。

1987年に初演された「交響曲第1番」が失敗に終わり、精神的な痛手を負っていましたが、1900〜01年に作曲された「ピアノ協奏曲第2番」が成功を収め自信を回復、私生活では1902年に結婚し2児を授かるなど、公私ともに充実した日々を過ごしていた時の作品です。
3曲あるラフマニノフの交響曲のなかでももっとも人気が高く、なかでも第3楽章は特にロマンティックなメロディに溢れ、まるで一本の映画を観るような気持ちにさせてくれます。

この編曲は平野達也氏と渡辺秀之氏による共著作品です。令和元年(2019)第67回全日本吹奏楽コンクールにて、渡辺秀之指揮:宝塚市立中山五月台中学校吹奏楽部37名によって初演されました。管楽器では技術的に難しい部分や音の配置、楽器の組み合わせなど推敲を重ね、クラシック音楽の素晴らしさを十分に実感いただける吹奏楽編曲です。

  • 作編曲: セルゲイ・ラフマニノフ / 渡辺秀之, 平野達也
  • 演奏形態: 吹奏楽中編成(35人〜)
  • グレード: 4
  • 演奏時間: 7分45秒
  • FML-0279(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2020/06/04

バレエ音楽「中国の不思議な役人」(抜粋)|ベラ・バルトーク / 佐藤正人

脚本家レンジェル・メニヘールトの書いた台本に基づく1幕のパントマイムのための舞台音楽として作曲され1926年に初演されました。生々しい台本の影響もあって、聴衆からも評論家からも評価されないどころか、不謹慎さへの批判が高まり、指揮を務めたセンカールが譴責書分を受けるにまで至りました。
物議を醸し幾度も上演禁止となったシナリオは以下の通り。

寂れたアパートの一室に3人の悪党と少女がいる。金品を奪うため、少女に窓辺から通行人を誘惑するよう命じる。やがて年老いた伊達男がやってきて奇妙な求愛の仕草でしつこく少女を追い回す。なかなか金を出さない老人に痺れを切らし、悪党が出てきて老人を放り出す。
再び通りの男を誘惑すると、少年と目が合う。金などあるはずがない。しかし少女は少年とワルツを踊り始め、2人は次第に情熱的になっていく。しかし金のない男に用がない悪党達は少年を掴まえて放り出す。
今度は高級な服に身を包み、たくさんの宝石を身につけてはいるものの気味の悪い男(中国の役人)と目が合う。役人が部屋の前までやってくるが、何もせずただ片時も目を離さず見つめ続けるばかり。少女はためらいながらも野性的で官能的な踊りを披露する。ついに欲望が最高潮に達した役人が少女を捕まえ、2人は床に倒れる。
悪党達が飛び出して役人を押さえつけ、身ぐるみを剥いで何度も殺そうとするがなかなか死ぬ気配がない。そればかりか、なおも役人は少女を恍惚と見つめているのである。恐怖に駆られた悪党はさらに痛めつけるが、ついに観念した少女が自分の胸で受け止めると、役人は自らの熱い思いを遂げることができ、ようやく瞑目する。

このアレンジは、ユニバーサル・エディション版のオーケストラスコアより抜粋したコンクール向けカットアレンジ。

  • 作編曲: ベラ・バルトーク / 佐藤正人
  • 演奏形態: 吹奏楽大編成(45人〜)
  • グレード: 5
  • 演奏時間: 9分0秒
  • FML-0015(フォスターミュージック)
  • 収録:Japan’s Best for 2011 高等学校編

「マ・メール・ロワ」より、パゴダの女王レドロネット、妖精の園|モーリス・ラヴェル / 鈴木英史

童話「マザー・グース」を題材にして作曲したピアノ四手連弾の組曲で、第1曲 眠れる森の美女のパヴァーヌ、第2曲 親指小僧、第3曲 パゴダの女王レドロネッ、第4曲 美女と野獣の対話、第5曲 妖精の園の5曲からなる組曲です。

子供好きのラヴェルが、友人である夫妻の子であるミミとジャンのために1908年から1910年にかけて作曲され、この姉弟に献呈されました。初演は本来、ミミとジャンが弾くことが想定されていましたが、幼い姉弟が演奏するには少々難しかったようです。

そののち、小編成管弦楽に編曲した「管弦楽組曲版」、それにさらに新たな部分を付け加えた「バレエ音楽版」が作られ世界中で親しまれています。

このアレンジは管弦楽組曲版をベースにしていますが、ラヴェルが編成によって音も変え、異なった版を作ったように、管弦楽の音とは違うオーケストレーションがなされ、大編成でも小編成でもラヴェルのイメージに沿った演奏が出来る楽譜になっています。

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「スペイン奇想曲」より|ニコライ・リムスキー・コルサコフ / 石津谷治法

リムスキー=コルサコフが1887年に作曲した管弦楽作品で、初演は1887年作曲者自身の指揮、マリインスキー劇場管弦楽団によって演奏されました。原曲は5つの楽章から成り、各楽章に出てくる主題はリムスキー=コルサコフのオリジナルではなく、スペイン民謡が素材となったものです。

この編曲は第63回(2015年)全日本吹奏楽コンクールにおいて、習志野高等学校吹奏楽部が自由曲として演奏し金賞を受賞。以後、コンクールで取り上げられる機会の多い人気アレンジです。

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歌劇「イーゴリ公」より ポロヴェツ人の踊りと合唱(抜粋)|アレクサンドル・ボロディン / 石津谷治法

キエフ大公国の公(クニャージ)イーゴリ・スヴャトスラヴィチによる、遊牧民族ポロヴェツ人に対する遠征を描いた序幕付き全4幕のオペラです。

イーゴリ公は実在の人物で、この物語は2つの古代ロシア英雄叙事詩をもとに構成されました。1つは中世ロシアの叙事詩で、ポロヴェツ遠征と敗北、イーゴリの脱走と帰還、公子ヴラディーミル残留の史実が記述された「イーゴリ公遠征譚」。もう1つは、修道院古文書「イバテフスキー年代記」です。これらの史実から、ロシア5人組を支援していたヴラディーミル・ワシーリエウ・スターソフが原案を作り、ボロディンが台本化・作曲を行いました。

イーゴリ公が自分の土地であるルーシの街へのポロヴェツ人の侵攻を防ぐため、心配する人々の反対を押し切って遠征を始めるところから物語は始まります。
イーゴリ公の妻の弟で留守を任されたガーリチ公は、彼がいないことをいいことにこの街の支配者は自分であることを宣言し、ポロヴェツ軍の攻撃が差し迫っているという危機的状況にもかかわらずやりたい放題。一方、イーゴリ公と息子のウラジーミルはポロヴェツ人に捕らえられ捕虜となってしまいます。
ポロヴェツの統帥コンチャークはイーゴリ父子を無下にするどころか盛大にもてなします。コンチャークの娘とイーゴリ公の息子ウラジーミルが相思相愛であることを知っていたからです。そしてイーゴリに「再び戦いを行わないと約束をするならば自由を与える」と提案しますが、イーゴリが首を縦に振ることはありませんでした。
ポロヴェツ人の侵攻が続くなかルーシの街が攻撃されたことを知るイーゴリ。自国の危機を傍観することに耐えきれず、息子を残し敵陣を脱走します。
戦火で荒れ果てたルーシの街で、ひたすら夫を待ち続ける彼の妻のもとに、馬に乗ったイーゴリ公が戻ってきて、人々もイーゴリ公を讃え、幕を下ろします。

この編曲版は、「ポーロヴェツ人の踊りと合唱」「ポーロヴェツの娘たちの踊り」の組曲として再構成され、第65回(2017年)全日本吹奏楽コンクールにおいて習志野市立習志野高等学校吹奏楽部が自由曲として演奏し金賞を受賞しました。

組曲「ロメオとジュリエット」|セルゲイ・プロコフィエフ / 鈴木英史

シェイクスピアによる悲劇『ロミオとジュリエット』に基づくバレエ音楽。テレビドラマやCMなどでもしばしば使われ、音楽経験のない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

バレエのみならず、オペラ、ミュージカル、ドラマなど、この「ロミオとジュリエット」の脚本をベースにした作品には枚挙に暇がありませんが、改めてあらすじを紹介します。

14世紀のイタリアのヴェローナを舞台に、名家であるモンタギュー家とキャピュレット家の対立から始まる。モンタギュー家の息子ロミオと、キャピュレット家の娘ジュリエットは、互いの素性を知らぬまま舞踏会で出会い、互いに一目惚れ。両家の猛反対にあうも諦めきれないふたりは修道僧ローレンスのもとで秘密裏に結婚します。その直後、キャピュレット家の親戚ティボルトに決闘を挑まれ、彼を殺してしまう。
ロミオはヴェローナ市を追放され、ジュリエットは親の決めた結婚をさせられることに。ローレンスに助けを求めたジュリエットは、死を偽装するために毒を使う計画を立てるが、この計画がロミオに伝わらなかったため、彼はジュリエットが本当に死んだと思いジュリエットの墓の前で自殺してしまう。目覚めたジュリエットもロミオの探検で後を追い、真相を知り悲嘆に暮れた両家はようやく和解する。

2008年に三重県立白子高等学校吹奏楽部の委嘱、顧問の桐生智明氏の構成(カット含む)により編曲されました。全てカット版となっておりますが、オーストラの人気曲が吹奏楽でも存分に味わえる編曲となっています。

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バレエ音楽「三角帽子」より|マヌエル・デ・ファリャ / 石津谷治法

スペイン・アンダルシアの民話を元にした同題短編小説を元に、ロシア・バレエ団の創設者セルゲイ・ディアギレフからの依頼で作曲されたバレエ音楽で、1919年に初演されました。題名の〈三角帽子〉は、権威の象徴として代官が冠っている三つ角のある帽子のこと。

舞台は19世紀、アンダルシア地方のある町。小川のほとりにある粉屋の水車小屋に水汲みにきた少女を見た粉屋の夫がが浮気心を起こし、それを見つけた粉屋の女房はやきもちを妬く。その向こうからは悪代官が女房を見つめており、悪戯心を出した女房は情熱的なファンダンゴを踊ってみせる。女房にすっかり惚れてしまった代官は、たまらず姿を現し言い寄ろうとするが、粉屋に殴られて退散する。その夜、お祭りのため街に繰り出し踊っていた粉屋に、代官が仕向けた警察が突然現れ、粉屋を無実の罪で連行してしまう。これで粉屋の女房を自分のものにできると代官は気を良くして踊るが、足を滑らせて小川へ転落、女房に助けられ粉屋のベッドに潜り込むも女房は知らん顔。そこに脱走した粉屋が戻って来て三角帽子を見つけ、代官の服と帽子を取って出ていく。着る服がない代官は仕方なく粉屋の服を着て外に出るが、警察に粉屋だと勘違いされ逃げていく。何の騒ぎかと集まってきた村人たちにも正体がばれてしまい、悪代官が懲らしめられたのを見て歓喜し、幕となる。

序奏、粉屋の女房の踊り、近所の人たちの踊り、粉屋の踊り、終幕の踊りの5曲が編曲されています。

「舞踏組曲」より、I. II. V. 終曲|ベラ・バルトーク / 田川伸一郎

1923年の夏、ブダペスト市が同年の市成立50 周年記念音楽祭のために作曲された6曲からなる組曲です。祝祭向けということもあって、華やかな部分が多く、ハンガリー風の旋律以外にもルーマニア、アラブなどの民族的な色彩が随所に取り入れられています。しかし、主題は民謡ではなくすべてバルトークのオリジナルで、ハンガリーと周辺諸国民の連帯という意図を込めて作曲したのだと語られています。

県立船橋東高等学校吹奏楽部からの委嘱により、小編成部門の規定に合わせ「I. II. V. 終曲」をカットしながらつなぎ合わせた抜粋版です。大編成のような重厚な響きが出るように配慮しつつも、色彩感が乏しくならないように工夫されています。

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注目作品〈大編成〉

「中国の不思議な役人」組曲|ベラ・バルトーク / 齋藤淳

2001年に埼玉県立与野高等学校吹奏楽部により第49回全日本吹奏楽コンクールにて演奏され、埼玉県立大宮高校、名取交響吹奏楽団などによる演奏を通じて改訂が続けられ、「パントマイム」を含む全曲版の完成となりました。

  • 作編曲: ベラ・バルトーク / 齋藤淳
  • 演奏形態: 吹奏楽大編成(47人〜)
  • グレード: 5
  • 演奏時間: 19分0秒
  • FML-0287(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2023/03/30

「幻想交響曲」より 5.サバトの夜の夢|エクトル・ベルリオーズ / 齋藤淳

ベルリオーズの代表作で、なんと20歳代で作曲され、パリでの初演後、その斬新な作曲法や楽器法から一夜にして話題の人・時の人となるセンセーションを巻き起こしました。

今日の吹奏楽の楽器編成や演奏水準からみても大きな魅力があり、編曲を試みるきっかけとなったと齋藤氏は語っています。2011年に埼玉県立大宮高等学校吹奏楽部により第59回全日本吹奏楽コンクールにて演奏されたのち、東京学館新潟高等学校吹奏楽部のために全面改訂がなされ出版となりました。

第5楽章「サバトの夜の夢」は、サバト(魔女の饗宴)にいる自分を見出すという設定。魑魅魍魎が彼の葬儀に集まり、不気味で奇怪な音、唸り声、ケタケタ笑う声、遠くからの叫び声やそれに応える別の叫び声。そこにかつての気品を失い、下品でグロテスクでさえもある彼女の参加、その到着に沸き上がる歓喜の声・・・彼女が魔女の饗宴に加わったのでした。そして弔鐘の音と共に死者のためのミサ曲「怒りの日」が鳴り響き、ついには魔女の踊りと怒りの日が一つとなり、咆哮のうちに圧倒的なクライマックスを築いて曲は閉じられます。

この編曲は単なるトランスクリプションではなく、吹奏楽ならではの魅力あるサウンド表現が意識された編曲となっています。

  • 作編曲: エクトル・ベルリオーズ / 齋藤淳
  • 演奏形態: 吹奏楽大編成(53人〜)
  • グレード: 5
  • 演奏時間: 9分30秒
  • FML-0285(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2021/03/23

「ダフニスとクロエ」第2組曲(全曲版)|モーリス・ラヴェル / 齋藤淳

2001年に埼玉県立与野高等学校吹奏楽部により第49回全日本吹奏楽コンクールにて演奏され、埼玉県立大宮高校、名取交響吹奏楽団などによる演奏を通じて改訂が続けられ、「パントマイム」を含む全曲版の完成となりました。

  • 作編曲: モーリス・ラヴェル / 齋藤淳
  • 演奏形態: 吹奏楽大編成(52人〜)
  • グレード: 5
  • 演奏時間: 16分0秒
  • FML-0286(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2022/03/31

注目作品〈小編成〉

交響詩「英雄の生涯」より|リヒャルト・シュトラウス / 渚智佳

さいたま市立岸中学校吹奏楽部の委嘱により編曲したものをもとに、25人編成に再編したものです。原曲は4管編成の大規模なオーケストラ作品で演奏時間45分にも及ぶ大作ですが、ここでは原曲のエッセンスを損なうことなく抽出するよう、そのテーマ性と響きを尊重しながら、約7分半程に凝縮しました。

  • 作編曲: リヒャルト・シュトラウス / 渚智佳
  • 演奏形態: 吹奏楽小編成(23人〜)
  • グレード: 4
  • 演奏時間: 7分30秒
  • FML-0251(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2019/05/31

ロンドンデリー変奏曲|イギリス・民謡 / 樽屋雅徳

誰もが知る「ロンドンデリーの歌」が華やかな変奏曲に仕立て上げられました。少々難易度は高めの作品ですが、コンクール、コンサートに、マーチングでもぜひ取り組んでいただきたい1曲です。

  • 作編曲: イギリス・民謡 / 樽屋雅徳
  • 演奏形態: 吹奏楽小編成(22人〜)
  • グレード: 4
  • 演奏時間: 6分30秒
  • FML-0297(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2021/04/22

「白鳥の湖」によるパラフレーズ(小編成版)|ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー / 井澗昌樹

クラシック音楽のなかでも屈指の名旋律であり、有名作である「白鳥の湖」のオーボエソロ、そして同組曲をベースに、他作品の旋律を織り交ぜたパラフレーズ。単なるトランスクリプションとはひと味もふた味も違う楽しみが味わえる編曲となっています。

既刊の版から編成を縮小し、20人以下での演奏が可能なように編み直されました。改定に伴いカット案も添えられていますので、コンクールでの演奏の際には大編成・小編成とも参考にしてください。

参考演奏は既刊の中編成版です
  • 作編曲: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー / 井澗昌樹
  • 演奏形態: 吹奏楽小編成(19人〜)
  • グレード: 4
  • 演奏時間: 8分30秒
  • FMP-0094(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2022/10/05
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