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「ザイデンシュトラーセン」ネクサス・アンサンブル・レパートリー Vol.1収録 クラリネットアンサンブル全曲一挙紹介

ネクサス音楽出版よりアンサンブル・レパートリー第1集がリリースです。第1弾では、クラリネットアンサンブル作品を焦点に収録。
本CDのために書き下ろされた坂井貴祐の「イン・ザ・トワイライト」や、阿部勇一の「フォア・デュ・トローヌ」、「ザイデンシュトラーセン」、またアンサンブルのスタンダートナンバーとなりつつある渡部哲哉の「落ち葉の舞う季節」を収録。その他、モーツァルト、マスカーニなどのクラシック作品など充実の全9作品。
演奏は、常葉大学短期大学部音楽科准教授で、自身のクラリネット/バスクラリネット奏者の井上幸子率いる「クラリネット・アンサンブル・フェリチタ」です。丁寧な音色と表現、また温かみのあるサウンドがお楽しみいただけます。(プレスリリースより)

目次

ザイデンシュトラーセン/ネクサス・アンサンブル・レパートリー Vol.1

[ 1 ] 歌劇「はかなき人生」より スペイン舞曲 第1番(M.ファリャ/渡部哲哉 編曲) – クラリネット四重奏
4つの小品(W.A.モーツァルト/吉野尚 編曲) – クラリネット三重奏
[ 2 ] I. アンダンティーノ・マエストーソ
[ 3 ] II. メヌエット
[ 4 ] III. アレグロ
[ 5 ] IV. コントルダンス
[ 6 ] 落ち葉の舞う季節(渡部哲哉) – クラリネット四重奏
[ 7 ] フォア・デュ・トローヌ(阿部勇一) – クラリネット八重奏
「12の練習曲」より(C. ドビュッシー/吉野尚 編曲) – クラリネット四重奏
[ 8 ] 第1番:5本の指のために(ツェルニー氏による)
[ 9 ] 第4番:6度音程のために
[ 10 ] 第12番:和音のために
[ 11 ] アヴェ・マリア(C. サン=サーンス/吉野尚 編曲) – クラリネット四重奏
ザイデンシュトラーセン(阿部勇一) – クラリネット六重奏
[ 12 ] I. キャラバン
[ 13 ] II. 月の砂漠
[ 14 ] III. バザール
[ 15 ] 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 前奏曲とシチリアーナ(P.マスカーニ/吉野尚 編曲) – クラリネット八重奏
[ 16 ] イン・ザ・トワイライト(黄昏時に)[坂井貴祐) – クラリネット六重奏

クラリネット・アンサンブル・フェリチタ / Clarinet Ensemble “Felicità”

クラリネット、及びバスクラリネット奏者である井上幸子とその門下生によって結成されたクラリネットアンサンブル。「フェリチタ」とは、井上の名前「幸子」に因んだイタリア語で《沢山の幸せ》を意味する。女性ならではの優しさ溢れる音色と、温かく包み込まれるような幅広い表現力で多くの人々を魅了し続けている。音楽とクラリネットの力で、より多くの人を「幸せ」にできるようなグループを目指し、レパートリー拡大をしながら日々活動展開している。

「はかなき人生」より スペイン舞曲第1番|ファリャ, M / arr. 渡部哲哉

スペインの大作曲家・ファリャが作曲した全二幕のオペラ。中でも特に「間奏曲」と「スペイン舞曲」は人気があり、自らを裏切った男の婚礼の場面のフラメンコ風の華やかな中にジプシーの哀傷を描いた「スペイン舞曲」は、フリッツ・クライスラーによるヴァイオリンとピアノのための編曲で現在でも大変人気があります。
このアレンジでは、ファリャが作曲した別のオペラ「恋は魔術師」の中から「パントマイム」の前奏を用い、情熱的な曲想の印象を演出しています。

「はかなき人生」より スペイン舞曲第1番

作曲:マヌエル・デ・ファリャ (Manuel de Falla)編曲:渡部哲哉 (Tetsuya Watanabe)



4つの小品|モーツァルト, W / arr. 吉野尚

この作品は、モーツァルトが8歳の時にイギリスに滞在していた時に書かれた小品集で、別名「ロンドンのスケッチブック」とも言われています。
いずれも短い小品ですし技術的にも難しくありません。少年の頃のモーツアルトを知ることができる作品です。楽器を始めて間もない方のテキストとして非常に良い作品ではないかと思います。

4つの小品

作曲:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト (Wolfgang Amadeus Mozart)編曲:吉野尚 (Hisashi Yoshino)



落ち葉の舞う季節|渡部哲哉

アンサンブルコンテストでも人気の高い1曲。
元々は木管3重奏という気品ある編成書きましたが、クラリネットと言う柔らかく包み込まれるような豊かな同族楽器アンサンブルでは、また違った魅力が出せるのではないかと思います。

落ち葉の舞う季節

作曲:渡部哲哉 (Tetsuya Watanabe)



フォア・デュ・トローヌ|阿部勇一

フォア・デュ・トローヌとは、フランス『パリ』の春の風物詩といわれる移動式遊園地のことで森の中に3月末から5月末の2か月だけ現れる遊園地。移動式といってもかなり数のアトラクションや乗り物があり、地元の人でにぎわうそうです。
2か月で消えていく夢の国、ちょっぴり淋しい気持ちを夜の遊園地のイルミネーションと重ねて、漂うような中間部も作りました。歌心を大いに発揮できて大人の響きが楽しめる曲調です。

フォア・デュ・トローヌ

作曲:阿部勇一 (Yuichi Abe)



12のエチュードより|ドビュッシー, C / arr. 吉野尚

フランスの作曲家ドビュッシーが晩年に書いたピアノのための練習曲集です。ショパンの影響を多大に受けたとも言われており、作品はショパンに献呈されています。
今回のアレンジはそんな練習曲の中から3曲を取り上げました。クラリネットで奏でられるドビュッシーの響きに、是非包み込まれてください。

12のエチュードより

作曲:クロード・ドビュッシー (Claude Debussy)編曲:吉野尚 (Hisashi Yoshino)


アヴェ・マリア|サン・サーンス, C / arr. 吉野尚

「アヴェ・マリア」は聖母マリアを讃えた歌で、大作曲家たちが名作を数多く残しています。サン=サーンスはフランス近代を代表する作曲家で「交響曲第3番オルガン付き」や「動物の謝肉祭」を作曲した事でとても有名ですが、何故か「アヴェ・マリア」はそれほど知られてはいません。しかし、とても美しい旋律とハーモニーは、心の潤いになってくれること間違いありません。

アヴェ・マリア

作曲:カミーユ・サン・サーンス (Camille Saint-Saens)編曲:吉野尚 (Hisashi Yoshino)



ザイデンシュトラーセン|阿部勇一

Seidenstrassen(ザイデンシュトラーセン/絹の道)とは、ドイツの地理学者F.vonリヒトホーフェンの大著書(1877年)に用いられた「シルクロード(絹の道)」を指す言葉。
素朴で憂いがあり且つ華やかでどこか民族楽器的な響きも併せ持つ“クラリネット”で、中央アジアの風景を描いてみました。

ザイデンシュトラーセン

作曲:阿部勇一 (Yuichi Abe)



歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 前奏曲とシチリアーナ|マスカーニ, P / arr. 吉野尚

この曲は、ジョヴァンニ・ヴェルガによって書かれた戯曲を元にピエトロ・マスカーニが作曲したオペラです。

このアレンジは、そんなオペラの中で最初に演奏される前奏曲とシチリアーナをクラリネット八重奏にアレンジをしたものです。

曲のイメージを残しつつ、8声で構成出来るよう配置や動きを工夫しています。

歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 前奏曲とシチリアーナ

作曲:ピエトロ・マスカーニ (Pietro Mascagni)編曲:吉野尚 (Hisashi Yoshino)



イン・ザ・トワイライト(黄昏時に)|坂井貴祐

夕暮れ時の、辺りが一面赤色や黄金色に輝くあの光景が好きです。昼から夜へ…。太陽から月へ…。 見えるものが刻一刻と変化するこの時間帯は、それと同時に家へと帰る安心感であったり、充実した時間を過ごした後の嬉しさであったり寂しさであったり、年齢や状況によっても異なる人々の様々な感情が交錯する時間帯でもあると思います。この作品では、そのような光景や感情をゆったりしたテンポの中で表現してみました。

イン・ザ・トワイライト(黄昏時に)

作曲:坂井貴祐 (Takamasa Sakai)


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