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多彩な表現が楽しめる人気のフルートアンサンブル楽譜5選

軽やかで優雅なイメージのフルートは、オーケストラでも吹奏楽でも人気の的。西洋の楽器ながら、日本にも古くからある横笛も思わせる優しい音色は、和の表現だってお手のもの。フルート4重奏から9重奏まで多彩な表現が楽しめるフルートアンサンブル楽譜をご紹介します。

目次

リベルタンゴ|ピアソラ / arr. 松元啓祐(4重奏)

複雑な和音を紡ぎ出すバンドネオンと、哀愁あるメロディーを奏でるヴァイオリン。情熱的なアルゼンチンタンゴの中でも、アストル・ピアソラの曲は「踊れないタンゴ」と評されるほどの速いテンポと多彩なメロディーで、聴衆を魅了します。

そのピアソラの代表曲“リベルタンゴ”を、松本啓祐氏がフルート4重奏に編曲しました。C管フルート3本とアルトフルート1本のアンサンブルです。

人々を引きつける魅惑のメロディーラインが、フルートアンサンブルになると、軽やかさが加えられ、少し違った印象を受けます。

イメージするのは、急流の水や、空を駆ける鳥…。透明感のある“リベルタンゴ”は、聴く人にまた違った風景を見せることでしょう。人前で一度は演奏してみたい曲です。

  • 作曲: アストル・ピアソラ
    編曲: 松元啓祐
  • 演奏形態: フルート4重奏(Fl. 1/Fl. 2/Fl. 3/A.Fl. )
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 3分30秒
  • FME-0200(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2012/09/20


コクーン|山本哲也(4重奏)

硬く冷たい響きの“コクーン”と柔らかく暖かい響きを持つ“繭”。この2つの言葉が同じものを指す不思議、“違うのに同じ、同じなのに違う”おもしろさを山本哲也氏がフルートアンサンブルで表現しました。

C管の4重奏と構成のしやすいのですが、グレード4とやや手強い曲です。全体を通して、似たメロディーが繰り返され、前半と後半では印象が違います。

前半は不安定な感じを受ける不協和音を多用。しかし、後半はそれぞれの音を整えるように、美しい響きへと変化していきます。

速さや不協和音に現代曲風な雰囲気を感じますが、わずかな違いを表現して不協和を調和させるなど、練習を重ねるごとにこだわりが出てくるでしょう。

どことなく能の速い動きを感じさせるような和の雰囲気も持ち、アンサンブルコンテストの曲としてもピッタリです。

  • 作曲: 山本哲也
  • 演奏形態: フルート4重奏(Fl. 1/Fl. 2/Fl. 3/Fl. 4 )
  • グレード: 4
  • 演奏時間: 5分0秒
  • FME-0215(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2012.11.21

北斗七星|本田優一郎(4重奏)

元々は管打8重奏の為に作曲されたものをフルート四重奏のためにリアレンジ。

ヒグマをコンセプトにしたアルバムの中の7拍子を基調とした曲で、北への道筋を探る指標、北海道民にとってなじみの深い北斗七星をイメージして作曲されました。

北斗七星はオオグマ座の一部でもある、という事で“クマ”繋がり!乙女が大グマに変身・・・?!ギリシャ神話も手に取ってイメージを膨らませてください。

  • 作曲: 本田優一郎
  • 演奏形態: フルート4重奏(Fl. 1/Fl. 2/Fl. 3/Bs.Fl. :opt. Bsn. or Bs.Cl. or B.sax.)
  • グレード: 4
  • 演奏時間: 4分50秒
  • FME-0411(フォスターミュージック)
  • 関連情報:ホラネロのホームページ
  • 発売日: 2019/02/06

クアジ・アストル~アストル風に|小栗克裕(6重奏)

小栗克裕氏がピアソラを意識して作曲した、フルート6重奏曲です。C管6本とフルートアンサンブル楽譜では珍しい構成。特殊管がなく構成しやすいこと、4+とやや高めのグレード、5分の長さから、多くの高校生がこの作品でアンサンブルコンテストへ出場しています。

あちらこちらにピアソラの好んだフーガの技法取り入れられ、山びこのようにフルートの澄んだ音色が重なります。水がわき上がり、ゆったりと流れ、くるくるとまたどこかに舞い落ちるような緩急がある表情豊かな一曲。すべてがC管のため、上記の“リベルタンゴ”より、より軽やかで華やかな印象を受ける美しい曲です。

  • 作曲: 小栗克裕
  • 演奏形態: フルート6重奏(Fl. 1/Fl. 2/Fl. 3/Fl. 4/Fl. 5/Fl. 6 )
  • グレード: 4+
  • 演奏時間: 5分0秒
  • FME-0130(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2011/10/14

想い出は銀の笛~フルートアンサンブルのための|三浦真理(6-9重奏)

出版から約30年を経て、今なお多くのフルート吹きに愛されるフルートアンサンブルの定番曲「おも銀」。芸大出身の若手演奏家による「7吹人コンサート」の依頼によりリアレンジされました。

オプションにより6-9重奏まで、演奏可能です。これから多くのコンサートで楽しんでいただければ幸いです。

フルート4重奏&ピアノ伴奏版も好評発売中です。

  • 作曲: 三浦真理
  • 演奏形態: フルート6重奏(Fl. 1/Fl. 2/Fl. 3/Fl. 4/Fl. 5 /Pic. :opt./A.Fl./Bs.Fl. 1/Bs.Fl. 2 :opt./C.B. Fl. :opt.)
  • グレード: 3+
  • FME-0519(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2022/03/03
  • 作曲: 三浦真理
  • 演奏形態: フルート4重奏(Fl. 1/Fl. 2/Fl. 3/Fl. 4/Pf. )
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 11分0秒
  • FME-0518(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2022/02/10

“きれい”なだけではないフルートの楽しさをアンサンブルで

吹奏楽やオーケストラの中で、フルートは美しくきれいな音色を響かせます。その高音の響きはとても印象的。

しかしアンサンブルの場合は、低い音もフルートが担当しなければ厚みのあるハーモニーが出せません。美しさや軽やかさだけでなく、重厚感や力強さの表現も求められるでしょう。

フルートの表現力を高めるためにも、ぜひアンサンブルに挑戦してみてください。

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