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「空と海の彼方へ」三谷真紀✕髙嶋圭子 オーボエダモーレ作品集

2021年2月8日、東京フィルハーモニー交響楽団のオーボエ奏者、三谷真紀氏が逝去されました。享年55歳。

病を患いながらも、そんな様子を微塵も見せず2020年10月に収録された「空と海の彼方へ」三谷真紀✕髙嶋圭子 オーボエダモーレ作品集のYouTube配信および楽譜出版が6月17日に開始となりましたのでぜひご覧ください。

また、パート譜にはOboe d’amore(in A)のみならず、Oboe or Flute (in C)、Cor Anglais (in F)、Clarinet (in Bb)、Alto Saxophone (in Eb)、Bassoon (Bass Clef)*一部も同梱し、さまざまな楽器でお楽しみいただけるような内容となっております。

オーボエダモーレの優しく包み込むような温かな音色とともに、髙嶋圭子氏による珠玉のアレンジをぜひ多くの方にお楽しみいただければと思います。

目次

アーティスト

三谷真紀

三谷真紀

高知県出身。東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業。

NHK洋楽新人オーディションに合格、第18回JDRステップフォワードコンサート出演。ノースウエスタン大学スペシャルスチューデントコースを修了、渡米中、シカゴシビックオーケストラのオーディションに合格し、1年間オーボエ奏者として演奏活動する。

オーボエを小島葉子、レイ・スティルの両氏に師事、イングリッシュ・ホルンをグローバー・シュルツ氏に師事。
新星日本交響楽団副首席オーボエ奏者を経て、東京フィルハーモニー交響楽団オーボエ奏者として多数のソロコンサートや映画・アニメ、音楽番組出演など幅広い演奏活動を行う。2021年2月8日、逝去。

髙嶋圭子

髙嶋圭子

1962年香川県高松市生まれ。広島市出身。4歳からピアノを始め、中学高校時代では部活動で合唱に熱中。高校二年より和声学・作曲理論を学び始め1982年東京藝術大学音楽学部作曲科へ。

卒業後の1987年、パリ・トロンボーン四重奏団初来日の際にアンコールピースとして「夕やけこやけ」「わらべうた」を提供して以来、トロンボーンに関わる作品が多い。 トロンボーン四重奏のための「パスピエ」「メモリーズ」「スクエアダンス」「古都三景」「出逢いは、はじまり」「ふるさとのうた」「四季の詩」「ハナミズキの祈り」「砂の丘を越えて」など、またトロンボーンとピアノのための作品として、ミシェル・ベッケ氏のソロアルバムにも収録されている「幻想五木の子守唄」をはじめ、ソナタ「風花賛礼」「夜の静寂に」「春の呼ぶ声を聞く」などがある。

合唱曲としては、落語を主題にした「時そば」(混声合唱)、女声合唱組曲「京都の恋(詩:黛まどか)」「花だより(詩:高橋うらら)」など。ピアノ曲としては「ピアノ発表会物語」がピティナ・ミュッセ(インターネット上の楽譜配信サービス)にて好評配信中。 1998年に広島で行われた国民体育大会では、開会式・閉会式のファンファーレを作曲。社団法人全日本ピアノ指導者協会正会員。

「空と海の彼方へ」三谷真紀✕髙嶋圭子 オーボエダモーレ作品集

空と海の彼方へ

この作品は、オーボエダモーレのための初めてのオリジナル作品です。これまでありがたいことに、たくさんの素晴らしい演奏家の方々との出会いに恵まれ、その出会いから新しい作品が生まれてきました。今回もオーボエ奏者の三谷真紀さんとの出会いがあり、この作品が生まれることとなりました。

知り合って間もない2018年12月に、三谷さんが郷里高知でのコンサート「音楽の調べ 香美市音楽祭 vol.2」にご出演されることになり、そこで拙作を初演していただけることになりました。

作曲にあたり、真紀さんが大好きだとよく話していらした高知の青い空と海の印象を描きたいと思い、それまで高知を訪れたことのなかった私は、東は室戸岬から西は足摺岬まであちこち旅して回りました。地元の美味しい食べ物や美しい風景にもたくさん巡り合い、私も高知の魅力に引き込まれました。

もう一つ、新曲の作曲に際し、真紀さんからはオーボエの派生楽器であるオーボエダモーレのために作曲して欲しいという強い要望をいただいておりました。オーボエよりもひと回り大きく、楽器を構えた時に体にフイットするこの楽器が好きなのだけれど、楽曲が少なく演奏する機会も少なくて、それが残念だというお話をよく聞いておりました。

この作品がオーボエダモーレを知るきっかけになってくださることを期待し、多くの方々に演奏していただけるようにと、オーボエはもちろん他の移調楽器のための楽譜もご用意いたしました。

高知での初演(ピアノは小佐井淑子氏)の後にも真紀さんとたびたび試演を繰り返し、現在の形となりました。文字通り三谷真紀さんとの共同制作作品が出来上がり、いよいよお披露目となるはずだったのですが、その日を待たず2021年2月、病により真紀さんは遠いところへ旅立ってしまいました。真紀さんが遺してくれたこの作品と、彼女のオーボエダモーレに対する想いを一人でも多くの方に知っていただきたい、それが私の願いです。(髙嶋圭子)

  • 作曲: 髙嶋圭子(Keiko Takashima)
  • 演奏形態: フレキシブルソロ&ピアノ
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 6分30秒
  • FME-0487(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2021/06/17

鎌倉 ~紫陽花咲く寺にて~ 「古都三景」より

同じ藝大出身でありながらご一緒する機会のなかったオーボエ奏者の三谷真紀さんと知り合ったのは2017年のこと。それから間もなく2018年12月に、真紀さんが郷里の高知でのコンサートにご出演されることになり、その演奏曲として、トロンボーンカルテットのための組曲から「鎌倉」を取り上げていただくことになりました。

本曲は、トロンボーン クァルテット ジパング のために作曲した組曲「古都三景」(2007年)の中の一曲で、鎌倉にある、通称“あじさい寺”と呼ばれる「明月院」を六月に訪れた際の印象を描いたものです。寺に足を踏み入れると、雨に濡れて美しい紫陽花の花が一面に咲き誇っていました光景が、今も鮮やかに脳裏に蘇ります。

今は亡き真紀さんとのリハーサルの中で「ダモーレの音色がこの曲の雰囲気に合うのよねぇ。」とよく話されていたことを思い出します。楽曲の情景を思い描きつつ演奏していただければ幸いです。(髙嶋圭子)

  • 作曲: 髙嶋圭子(Keiko Takashima)
  • 演奏形態: フレキシブルソロ&ピアノ
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 4分10秒
  • FME-0488(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2021/06/17

幻想 五木の子守唄

原曲は、“トロンボーンの神様”ミシェル・ベッケ氏の1987年の来日の際、「日本の曲を演奏したい」という彼の要望に応え編曲した作品です。

「五木の子守唄」は熊本県五木村に古くから伝わる子守唄。子守唄というと親が子供に歌い聞かせ、寝かしつけるようなものを想像されるかもしれません。しかし、ここでいう子守唄はそうではなく、貧しい家に生まれた幼い子供が口減らしのために商家などへ出稼ぎに行かされ、その家の子供の子守りをしながら歌い聞かせている、そんな様子がこの子守唄の背景にあります。

「おどま盆ぎり盆ぎり 盆からさきゃおらんと 盆がはよ来りゃ はよ戻る・・・」
(私たちは お盆まで子守り奉公の日々が続く お盆が早く来れば 早く家に戻れるのに (早く戻りたい・・・))

聞くたびに、もの哀しさがひしひしと伝わってくるこの唄の歌詞と旋律。唄が生まれた時代と背景を思い描きながらお聴きいただき、また演奏していただけることを願います。(髙嶋圭子)

  • 作曲: 熊本民謡 (Forksong)
  • 編曲: 髙嶋圭子(Keiko Takashima)
  • 演奏形態: フレキシブルソロ&ピアノ
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 3分40秒
  • FME-0489(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2021/06/17

赤とんぼ

「夕焼け小焼けの 赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か・・・」

三木露風の作詞・山田耕筰の作曲により1927年(昭和2年)に発表され、童謡として広く親しまれている曲「赤とんぼ」。

トロンボーン奏者・荻野昇氏のCD「カクテル」レコーディングの際に編曲した作品。本作品では今回はオーボエダモーレのために音域等見直し再編しました。

都会ではあまり見かけなくなってしまった赤とんぼですが、私が小学生時代を過ごした広島市西部周辺では、学校帰りに通学路をのんびり歩いていると、とんぼの飛ぶ姿をよく見かけたものです。「赤とんぼ」の旋律を聞くと、懐かしい昔の思い出が蘇ります。(髙嶋圭子)

  • 作曲: 山田耕筰(Koscak Yamada)
  • 編曲: 髙嶋圭子(Keiko Takashima)
  • 演奏形態: フレキシブルソロ&ピアノ
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 2分50秒
  • FME-0490(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2021/06/17

ふるさと

高野辰之の作詞、岡野貞一の作曲により1914年(大正3年)年に発表された文部省唱歌で、いまや日本人の心の歌ともいえる曲「ふるさと」。

本作品は、2016年にユーフォニアムの外囿祥一郎氏と打楽器奏者の西久保友広氏の演奏するマリンバのために編曲した作品がもととなっており、今回はそれをさらにオーボエダモーレとピアノのためにリアレンジしました。皆さまの心の中にある「ふるさと」を思いを描きながらお聴きいただき、また演奏していただければ幸いです。(髙嶋圭子)

  • 作曲: 岡野貞一(Teichi Okano)
  • 編曲: 髙嶋圭子(Keiko Takashima)
  • 演奏形態: フレキシブルソロ&ピアノ
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 4分0秒
  • FME-0491(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2021/06/17

この道

「この道は いつか来た道・・・」

思い出を振り返るような語り口調で始まるこの曲は、作詞北原白秋、作曲山田耕筰によって生み出された歌曲で、1926年(大正15年)に雑誌「赤い鳥」によって発表されました。

2020年3月に東京・新宿のJDRサロンで開催予定だった三谷真紀さんとのミニコンサート「オーボエダモーレの響き」では全6曲の演奏を予定しており、その中に真紀さんからの要望をいただき演奏に組み込まれ、編曲にとりくみ演奏を準備しておりました。ところが演奏会はコロナ感染対策のため延期となってしまい、いずれお披露目をと時期を伺っておりましたが、その翌年2月に真紀さんは病のため帰らぬ人となってしまいました。

もう二度と真紀さんの生演奏に触れることができないかと思うと無念でなりません。真紀さんのこの曲への想いを共に感じていただければ、編者としても幸いです。(髙嶋圭子)

  • 作曲: 山田耕筰(Koscak Yamada)
  • 編曲: 髙嶋圭子(Keiko Takashima)
  • 演奏形態: フレキシブルソロ&ピアノ
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 2分40秒
  • FME-0492(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2021/06/17

アルバム配信

上記全6曲が収録された配信アルバムも同時リリースとなりました。ストリーミング配信のほか、ダウンロード購入も可能です。

国内外ほとんどの配信サービスでお楽しみいただけますので、お使いの音楽配信サービス(Amazon Music、Spotify、LINE Music、レコチョク、AMAなど)のプレイリストに登録して、​​​​​​映像も音も併せてお楽しみください。

TuneCore Japan
「空と海の彼方へ」オーボエダモーレ作品集 by 三谷真紀 & 髙嶋圭子
「空と海の彼方へ」オーボエダモーレ作品集 by 三谷真紀 & 髙嶋圭子アルバム • 2021年 • 6曲 • 24分

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 Spotify

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三谷真紀さんに寄せて

「オーボエダモーレのための作品集を作りたい」と、髙嶋先生を通じて三谷さんから相談があり、レコーディング機材もエンジニアもいない弊社でお役に立てるのか迷いはありましたが、以前に吹奏楽作品でお世話になったレコーディングエンジニアの大友幸太郎さんに相談したところ快諾をいただき、すべてのスケジュールも奇跡的に合致して、2020年10月ティアラこうとう小ホールで収録を行うはこびとなりました。

ご病気のことは顔合わせの際にそれとなくうかがっていたものの、打合せもリハーサルも順調に進み、本番当日もそんな様子は微塵も感じさせないプレイに魅了され、年明けのコンサートの打合せなどもしていたので、まさか収録のあと、お目にかかるどころか一度もお話しすることが叶わなくなるだなんて思いもよりませんでした。

お目にかかって日の浅い年下の私が言うのもなんとも失礼かもしれませんが、とてもかわいらしく人懐っこい方で、そのお人柄と温かな音色に魅了され、「まき」という名前も一緒、これからご一緒できる機会が増えることを楽しみにしていただけに本当に残念でなりません。

オーボエダモーレをこよなく愛した三谷さん、この作品集がオーボエダモーレを知るきっかけになることを期待し、またたくさんの方に演奏していただけることを願います。

フォスターミュージック株式会社 代表取締役 榊本真希

三谷真紀さんへ

真紀さんとは、同じ藝大出身で学年も二学年離れているだけなのに何故か在学中はご縁がなく、初めて出会ったのは4年前の2017年8月でした。とあるコンクールの審査でまる二日間を一緒に過ごしましたね。

ひょんなことから、その年の4月にお互いの子供が偶然同じ大学に入学していたということがわかると意気投合、いろんなことをお喋りしました。
東フィルのオーボエ奏者として多忙な演奏活動をこなしつつ、家庭を持ち二人のお子さんの子育てをしながらの生活は、きっとご苦労も多かったことでしょう。しかし、そんなご苦労も、私にはむしろ楽しみながらこなしているように見えました。

昨年2020年10月に6曲のレコーディングを録り終えた後も、これから一緒にやりたい事が山のようにあって、そのためにも「入院して治療に専念してくるから!」と言っていた真紀さんが、今年の2月初旬には帰らぬ人となり、遠く空の向こうに逝ってしまったということがいまだに信じられずにいます。

残念な想いが消えることはありませんが、真紀さんが遺してくれたこの楽曲たちが一人でも多くの方に届くことを願っています。

この作品集を真紀さんの高知のご両親と、真紀さんのご主人の勇智博様、息子さんの知希さん、そしてお嬢さんの和花さんに捧げます。

髙嶋圭子

三谷さんがこの作品集にこめた想いが心に響いてきます。

私は彼女と同じ大学で学び、同じオーケストラで演奏し、長い時間を共に歩んできました。彼女が病気で辛い状況のなか、コロナで生前に会えなかったことが残念でなりません。

この作品集の「空と海の彼方へ」というタイトルを見て、高知のご実家に伺った時のことが頭に浮かびました。鮮やかな青い海と空・・・、この中にこめられたノスタルジー、ご家族への愛情、いろいろな想いが感じられ、彼女からの手紙を受け取ったような気持ちになりました。

この作品が多くの人々に届き、温かいメッセージが繋がっていくことを願っています。

フォスターミュージックの榊本真希様、髙嶋圭子様、この収録に携わって下さった方々に、友人として心より感謝申し上げます。

桔川由美(東京フィルハーモニー交響楽団ファゴット奏者)

収録:2020年10月21日 ティアラこうとう小ホール
オーボエダモーレ:三谷真紀
作曲・ピアノ:髙嶋圭子

レコーディングエンジニア:大友幸太郎
アートワーク:下野剛

Special Thanks(順不同・敬称略)

  • Tomohiro & Tomoki &Waka Isami
  • Riho Yasui
  • Ikumi Hirosawa
  • Yumi Kikkawa
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