金山徹 吹奏楽
6月26日、フォスターミュージックより金山徹編曲の「夏のうたメドレー(木管3重奏)」が発売されました。そこで今回は、金山徹氏のご紹介をさせていただきます。(以下敬称略)
吹奏楽との出会い
金山徹は、1960年山口県生まれ。小学校で金管バンドに所属し、トランペットとユーフォニアムを担当し、中学校・高校では吹奏楽部でクラリネットを担当しました。武蔵野音楽大学を卒業。これまでに、クラリネットを千葉国夫、村井祐児、柏野晋吾、西村一の各氏に、作曲を池田一秀、池田悟の各氏に師事。
大学卒業後の活動
大学卒業後は、マルチリードやキーボード奏者としてミュージカル公演やコンサート、レコーディングに参加。また、V6やKinKi Kids、少年隊など多くのアーティストのコンサートやアルバムに作・編曲家として参加し、最近は指揮者としても活動するなど、幅広い活動を行っています。
吹奏楽や管楽器のための編曲も多く、ポップスを中心に様々な出版社から楽譜を出版。他にも、レコーディングや各種コンクール、演奏会、映画のための作・編曲作品も多数発表。東京佼成ウィンドオーケストラやブリッツブラスといったプロの演奏団体にも作品を提供しています。
金山徹作品が出版されている出版社
また、金山徹氏は江古田楽器祭総合プロデューサーとしても活躍しています。
金山徹作品一覧
《ARKSwindsより発売中の編曲作品一例》
- セントルイス・ブルース・マーチ(ウィリアム・C・ハンディ作曲)
- 茶色の小瓶(J.E.ウィナー作曲)
- 『レクイエム』より 入祭唱とキリエ(W.A.モーツァルト作曲)
《ウィンズスコアより発売中の編曲作品一例》
- 雨のちハレルヤ(NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」主題歌)
- Life is SHOW TIME(「仮面ライダーウィザード」オープニングテーマ)
- 「軍師官兵衛」メインテーマ
吹奏楽オリジナル作品
作曲家としては、「21世紀の吹奏楽『響宴XIV』」で、オリジナル曲である「ブルー・コーナー」が入選しています。タイトルの「ブルー・コーナー」とは、太平洋パラオ諸島にあるダイビングスポットのこと。早朝のきれいな海の中をゆったりと潜っている様子をイメージして作曲されました。
本来ボーカル用のポップバラードを想定して作ったもので、後に管楽器のための曲として転用し、作曲者自身のフュージョンバンドのライブなどで演奏されていました。吹奏楽編曲をするにあたり、メロディーとコード以外の部分について見直し、新たなオブリガード、イントロ、エンディングを追加。
元々のバンドアレンジではキーボード(ピアノ)やディストーションのエレキギターが入っていましたが、エレキギターに関しては、吹奏楽本来の響きを出すため、吹奏楽編曲では楽器編成から外されています。
ピアノはバラードでは欠かせない楽器のため、管楽器のハーモニーや響きとぶつかって邪魔をしないように、すべて音符で書くというアレンジをしています(コードネームは並記)。
金山徹の吹奏楽譜について
フォスターミュージックでは、金山徹氏の楽譜を販売しています。吹奏楽編成の作品をはじめ、木管アンサンブルやクラリネットアンサンブル、サクソフォーン4重奏など、様々な編成の楽譜が取り揃えられています。また、吹奏楽オリジナル作品をはじめ、クラシックやジャズの名曲、ポップスなど、レパートリーは様々です。演奏会のプログラムに加えることによって、演奏者だけでなく、お客さんも楽しめる演奏会になりそうですね。
[link]□金山徹のブログ:作編曲作品の参考音源を紹介しています
□金山徹の吹奏楽譜(フォスターミュージック取扱い)[/link]
吹奏楽を柱とした音楽出版社として2008年に設立いたしました。 「フォスター」という単語には、育てる・育成するといった意味があり、日本の吹奏楽をもっと元気に楽しく発展させていきたいという思いをこめています。みなさまのブラバンコンシェルジュとして、様々な情報を発信していきます。