7月11日にレンタル開始となる「メトロポリス」の作曲家、河邊一彦さんのインタビューをお届けします。
今年3月に開催された21世紀の吹奏楽 第22回 “響宴”(2019年3月10日 於・文京シビックホール)にて、加島貞夫先生の指揮、東海大学菅生高等学校吹奏楽部の演奏で初演され、会場を沸かせました。
最新作に対する想いを語っていただきましたので、ぜひご覧ください!
鮮烈な「東京」の音の風景を描く
-作曲のテーマをおしえてください。
副題 The Soundscpes of Tokyo のとおり「東京」をイメージした作品です。
-具体的にイメージした東京の街はあるのでしょうか?
具体的には大学時代によく行った新宿や渋谷の街、山手線や首都高速道路などの交通網、都内の公園などを思い浮かべながら作曲しました。
-響宴で初演された際のエピソードをなにか教えて頂けますか?
顧問の先生にお願いして、リハーサルでは3時間指揮させていただきました。サウンドも反応のレスポンスも素晴らしいバンドさんでした。
-この曲を演奏する方たちへのメッセージやアドバイスをお願いします。
全般的にビート感やスピード感、ダイナミクス変化をタイトに、実際に東京という街にいるかの様に、空気や風、光や匂いなどを感じながら、明るく颯爽と演奏して頂ければ嬉しいです。
自分の中に潜んでいてまだ引き出していないものを
-今後の挑戦したいことなどがあればぜひおしえてください!
今までの作風にはなかった、自分の中に潜んでいてまだ引き出していないものを使って作曲して行きたいですね。最終的には、交響曲に挑戦したいです。
-ありがとうございます。河邊一彦先生の今後の作品も楽しみにしています!
メトロポリス
21世紀の吹奏楽「響宴XXII」新作邦人作品集(2枚組)
21世紀の吹奏楽「響宴XXII」新作邦人作品集(2枚組)
- BOCD-7554/55 ブレーンミュージック
河邊一彦(かわべかずひこ)
大分県立芸術短期大学付属緑が丘高等学校音楽科及び武蔵野音楽大学器楽科においてクラリネットを専攻。クラリネットを故千葉国夫氏に師事。2014年3月まで海上自衛隊音楽隊に在籍し指揮・作編曲活動に従事。在職中、東京藝術大学(1年間)及び桐朋学園大学(2年間)において、作曲理論及び指揮法を学ぶ。
オリジナル作品として『交響組曲 高千穂』『嵯峨野〜ソプラノと吹奏楽のために 〜』『夢燃ゆる、紅き空に』『ガラシャ』『サンバ・デ・カリブ』などがある。なかでも『祈り〜a Prayer』は、パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団など数多くの団体に取り上げられており、同曲を含むCD『祈り〜未来への歌声』は、2013年度日本レコード大賞企画賞、日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー、CDショップ大賞クラシック賞を受賞した。
また、マーラー作曲交響曲第1番ニ長調全曲版が東京佼成ウインドオーケストラ第118回定期演奏会(2014年2月)で演奏されるなど、編曲者としても活躍している。
21世紀の吹奏楽「響宴」会員、日本吹奏楽指導者協会会員、日本著作権協会準会員、プリモアンサンブル東京 音楽監督、常任指揮者。
河邊一彦オフィシャルサイト
Twitter(@adesumau)
吹奏楽を柱とした音楽出版社として2008年に設立いたしました。 「フォスター」という単語には、育てる・育成するといった意味があり、日本の吹奏楽をもっと元気に楽しく発展させていきたいという思いをこめています。みなさまのブラバンコンシェルジュとして、様々な情報を発信していきます。