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コンクール自由曲・コンサートにもオススメの和風吹奏楽曲〈2025年版〉

コンクール自由曲としてもコンサートのプログラムとしても、常に一定の人気があるのが「和もの」とも呼ばれる和風の吹奏楽曲。日本古来の音階やリズムが組み込まれた和風の曲は、初めて聞く曲であってもどこか懐かしさや親しみを感じさせてくれます。雄大なもの、切ないもの、祭り……と曲調もいろいろ。演奏を聴いていると、日本の風景が知らずと思い浮かんできます。吹奏楽ならではの和風の旋律は聴く人を楽しませることでしょう。

日本の風土や文化、偉人、歴史的な事件などを題材にした楽曲を通じて、舞台となった地域を訪れたり背景にあるストーリーを探求してみたりするのもオススメでです。温故知新というとおり、日本の文化や歴史を知ることから音楽表現にも役立てられるのではないでしょうか。
自らのルーツの音楽を考えるために演奏するもよし、お客様を楽しませるために選ぶもよし。
和風な吹奏楽曲を通じて知らなかった日本の魅力に触れてみませんか?

目次

小編成にオススメの和風吹奏楽作品

白虎繚乱~なれし御城に残す月影~|樽屋雅徳

白虎隊の壮絶な歴史から着想。哀愁漂うメロディから始まり、中間部では勇気や絆を表現、終結部では白虎隊の戦友たちとの絆を感じさせて幕を閉じます。会津の武士たちの正義と誇り、犠牲へ思いを馳せながら演奏してください。

  • 作編曲: 樽屋雅徳
  • 演奏形態: 吹奏楽小編成(18 〜 29パート)
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 6分50秒
  • 出版: フォスターミュージック(FML-0351)
  • 発売日: 2024/02/28

水神龍蛙~龍ケ崎、雨蛙フク伝説による幻想曲|阿部勇一

雨蛙の姿をした舞男が柱や綱の上でさまざまな妙技を行い、雨乞いや五穀豊穣、疫病除け等を願う『撞舞(つくまい)』と呼ばれる伝統芸能と、茨城県龍ケ崎地方に伝わる「雨蛙のフク伝説」から着想。

シトシト、ケロケロ、打楽器が奏でる日本的オトマノペが曲のアクセントになった一曲。珍しいテューバソロも聴かせどころです。

  • 作編曲: 阿部勇一
  • 演奏形態: 吹奏楽極小編成(13 ~ 22パート)
  • グレード: 3
  • 演奏時間: 6分40秒
  • 出版: フォスターミュージック(FML-0342)
  • 発売日: 2024/01/10

夢幻の如くなり(ゆめまぼろしのごとくなり)|広瀬勇人

織田信長が桶狭間の戦いの前に戦勝を祈願した熱田神宮にほど近い、名古屋市立伊勢山中学校吹奏楽部の委嘱作品。

巨大勢力の今川軍に勇敢に立ち向かい勝利する様子が描かれています。11人からの小編成作品ですが、オプション楽器を多く取り入れ、中大編成で演奏しても迫力のあるドラマチックな演奏ができるよう工夫されたオーケストレーションになっています。

いつか見た海|足立正

タイトルには幼い頃に見た故郷の海への望郷が込められており、旅人が久しぶりに帰郷するための航海を描いた作品です。

人が波の音に誘われて海辺に立ち、懐かしい故郷の海を思い出して帰郷を決意します。穏やかな航海はやがて荒れ始め、旅人は波にもまれて意識を失います。夜の海で孤独と向き合いながらも、幼い頃の祭りの記憶に励まされて再び出航し、逞しさを増して故郷を目指します。やがて懐かしい風景が目に入り、「いつか見た海」へとたどり着く・・・

郷愁と希望に満ちた音の旅路を、ぜひ演奏してみてください。

大編成にオススメの和風吹奏楽作品

甲斐の虎~武田信玄、天下取りへの道~|清水大輔

山梨県甲斐市敷島吹奏楽団委嘱作品。武田信玄の生涯を描いた3楽章からなる壮大な作品です。

武将としての信玄のみならず、信玄の人となりや精神性までが詩的に描写されています。川中島の戦いの壮絶さ、そして信玄の辞世の句までの52年の生涯を音楽絵巻として楽しめる1曲。

  • 作編曲: 清水大輔
  • 演奏形態: 吹奏楽大編成(41人〜)
  • グレード: 4+
  • 演奏時間: 17分0秒
  • 出版: フォスターミュージック(FMP-0105)
  • 発売日: 2024/03/13

狂詩曲「祭り」~津軽の鼓動|福島弘和

津軽をテーマに「ねぶた、ねぷた」のイメージして描かれた作品。ハネトの「ラッセーラ」というかけ声や、太鼓のリズムなどが随所に取り入れられ、今にも踊りだしそうです。シンプルながら祭りの高揚感を存分に楽しめるリズミカルな一曲です。

鼓響・・・故郷|天野正道

青森のねぶた祭に対して、こちらは秋田の竿燈祭り。秋田吹奏楽団の創立30周年を記念して書かれた三部作で、秋田市立土崎中学校吹奏楽部の委嘱によりコンクール向けにカットされた版です。

雪の童歌から始まり、太平山に昇る朝日と春の喜び、竿燈まつりの熱狂へと、秋田の四季と郷土の風景が鮮やかに描かれた名作です。各地の地元囃子を取り入れる自由度も魅力な1曲。

舞姫の袖羽風|福島弘和

2024年、高崎経済大学附属高校吹奏楽部の委嘱作品。

「袖羽風」とは衣の袖をうち振るときに起こる風を鳥の羽風にたとえていう言葉で、舞姫の美しい舞に合わせて袖を振り、揺らす羽風が、彼女を照らす蝋燭の炎や煙をも舞に合わせて揺れ動かす様子をイメージして作曲されました。

冒頭のモチーフが全編を通して展開し、気品ある響きを求める美しい楽曲です。

  • 作編曲: 福島弘和
  • 演奏形態: 吹奏楽中編成(31パート)
  • グレード: 4
  • 演奏時間: 6分45秒
  • 出版: フォスターミュージック(FML-0366)
  • 発売日: 2025/02/20
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