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ローマ三部作だけじゃない、オットリーノ・レスピーギ吹奏楽編曲オススメ7選

抜群の人気を誇る名曲「ローマ三部作」、なかでも「ローマの祭り」は吹奏楽コンクールで聞かない年はありません。しかし、その影に隠れて(といっては失礼ですが・汗)、他の作品を聞く機会は実はあまり多くないのではないでしょうか?

今日はそんなレスピーギの多彩な作品の中から、聞いて演奏していただきたい作品をピックアップしてみました。
鮮やかで色彩感に溢れ、幻想的な雰囲気を醸し出すオーケストレーションはレスピーギならでは。今まで知らなかったレスピーギ作品の魅力に触れてみてください。

とはいえ、まずは皆さんご存知のこちらから!

目次

交響詩「ローマの祭り」(全曲)|レスピーギ, O / arr. 佐藤正人

レスピーギが 1928年に完成させた交響詩で、「ローマ三部作」のなかで最後に書かれた作品です。
全2作同様、4楽章が切れ目なく演奏されるスタイルで、ローマの4つの祭りがあたかも一つの壮大な歴史絵巻を見るかのように表現されています。

  • 第1部「チルチェンセス」
  • 第2部「五十年祭」
  • 第3部「十月祭」
  • 第4部「主顕祭」

この編曲版は佐藤正人氏によるもので、1991年の野田中学校での演奏は大人顔負けの超名演をで金賞を受賞しました。
その後幾度かの改訂を加え、現在ではコンクールでの定番アレンジとして毎年数多くの団体に取り上げられています。

交響詩「ローマの噴水」(全曲)|レスピーギ, O / arr. 齋藤淳

ローマにある4つの噴水が、それぞれもっとも美しく見える時間帯について表現されており、各楽章のタイトルにも表されています。

  • 第1部 夜明けのジュリアの谷の噴水
  • 第2部 朝のトリトンの噴水
  • 第3部 真昼のトレヴィの泉
  • 第4部 黄昏のメディチ荘の噴水

この編曲版は、当時、県立与野高等学校吹奏楽部の指揮者であった齋藤淳氏によるもので、原曲を忠実に表現した繊細なアレンジで、1998年、2003年の全日本吹奏楽コンクールで演奏し、いずれも金賞を受賞しました。

  • 作曲: オットリーノ・レスピーギ
    編曲: 齋藤淳
  • 演奏形態: 吹奏楽大編成(53人〜)
  • グレード: 5
  • 演奏時間: 17分0秒
  • FML-0060(フォスターミュージック)
  • 発売日: 2010/11/10

バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より(抜粋)|レスピーギ, O / arr. 石津谷治法

この版は石津谷治法氏によるもので、4曲の組曲から14分強にまとめた抜粋版。
2012年の全日本吹奏楽コンクールで演奏され、銀賞を受賞しました。
抜粋箇所については商品詳細でご確認ください。

バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より IV. 狂宴の踊り|レスピーギ, O / arr. 加養浩幸

「ローマの祭り」に次いで、コンクール自由曲として人気の高い作品です。エネルギーに溢れ、吹奏楽で演奏される管弦楽曲の中でも、もっとも聴き応えのする作品のひとつと言えるでしょう。
原曲はバレエのために書かれた作品で、この組曲はバレエの物語に沿って編纂されています。
編成は大きめですが、工夫次第では小編成でも演奏が可能でしょう。 全楽章、それぞれ楽章ごとのレンタルとなっています。



地の精のバラード(バッラータ)|レスピーギ, O / arr. シンス, J

1920年の作品。
管弦楽作品としてもあまり知られていませんが、ローマ三部作の雰囲気を彷彿とさせるきらびやかなファンファーレで幕を開ける4楽章の組曲です。
レスピーギならではの幻想的なサウンドをもち、次なるレスピーギ作品としておすすめしたい1曲です。

組曲「鳥」|レスピーギ, O / arr. マクレイン, D

17、18世紀のクラヴサン曲を元に、1927年に作曲した全5曲からなる管弦楽組曲。初演はレスピーギ本人の指揮でシカゴ交響楽団により同年6月に行われました。
いかにも古風な前奏曲に続き、4種の鳥の様子を音楽で表現した楽しい描写音楽です。

「ブラジルの印象」より、歌と踊り|レスピーギ, O / arr. デュボワ, J

タイトルの通り、ブラジルへの演奏旅行の際に出会ったブラジルの音楽に大いに触発されて作曲された3楽章からなる組曲で、1927年に作曲されました。
土着の旋律とリズミカルな音楽に溢れ、カーニバルの雰囲気がそのままに表現された陽気な1曲。
アンコールなどにもオススメです。

リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲(木管合奏版)|レスピーギ, O / arr. バルメリ, C

古いリュートのための曲を、管弦楽用に編曲したもので3集の組曲からなります。
この版は、もっとも有名な第3組曲のアレンジで、吹奏楽の木管セクション用に編曲されています。
吹奏楽版もあります。

  • 作曲: オットリーノ・レスピーギ
    編曲: カルロス・バルメリ
  • 演奏形態: 木管クワイヤー(Fl. 1/Fl. 2/Ob./English Hr./Bsn./Bb Cl. 1/Bb Cl. 2/Bb Cl. 3/Bs.Cl./C.B. Cl./S.sax./A.sax. 1/A.sax. 2/T.sax./B.sax./Cello/S.Bs. )
  • グレード: 4
  • 演奏時間: 16分0秒
  • SWB58(Baton Music)

編集後記

商品ページにはナクソス・ミュージック・ライブラリへのリンクも貼っていますので、気になった作品は原曲をチェックしてみてくださいね。
この記事を書きながら、レスピーギ作品を数珠つなぎで聞き漁っていたのですが、ローマ三部作のようなきらびやかでスペクタクルな作品から、リュートのための古いアリアと舞曲のような古楽由来の作品、そして室内楽やピアノ作品など、本当に同じ人の作品なのだろうかと思うほどバラエティに富んでいて、素敵な作品がたくさんありました。
さぁご一緒に、新たなるレスピーギの音楽世界へ!

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