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真島俊夫氏は吹奏楽の中で限りなく生きる

2016年4月21日、真島俊夫逝去のニュースが流れ、吹奏楽を愛する人々に激震が走りました。日本を代表する吹奏楽の作曲家である真島氏の軌跡を振り返りたいと思います。

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音楽とワインとタバコと~真島俊夫という人物

吹奏楽に少しでも携わった人なら、”真島俊夫”という名を聞くといくつかのメロディーが浮かんでくるでしょう。”カッコいい”旋律、”オシャレな”ハーモニー・・・、吹奏楽を始めた人々からプロフェッショナルまで多くの人を魅了しました。
音楽には一切の妥協をしない真島氏ですが、ワインとタバコをこよなく愛し、人をとても大事にする方だったので、多くの人からも慕われていました。「また呑みにいこうよ」。親しい人にはそれが挨拶がわりだったようです。
題名のない音楽会の50周年期年コンサートで、日本の代表的プレーヤーが集まり真島俊夫氏の代表編曲”宝島”を演奏しています。ノリノリのプレーヤーを信頼するように淡々と、ときどきはにかむような微笑みを浮かべて指揮をする真島氏。見つめる若者たちのキラキラした瞳。
真島俊夫氏の人柄とそれを慕う人々、曲のかっこよさと未来への憧れが詰まったシーンでした。それが2014年。わずか一昨年のことです。

世界中の音楽を愛し、吹奏楽を愛した真島俊夫氏

ドヴォルザークの「新世界より」に感動し、ベートーベンを演奏したくて、クラシックを聞き倒し、楽譜を書き始めた真島俊夫少年。ジャズに出会い、魅了された大学時代。そんな歴史を積み重ねた真島氏は、日本の音楽やリズムを積極的に取り入れた作品も作っています。
「三つのジャポニズム」や「鳳凰が舞う〜印象:京都、石庭、金閣寺〜」は言うに及ばず、沖縄民謡のアレンジや宮崎県神門の百済伝説をモチーフにしたものなど、独特の旋律を生かした曲も多く見受けられます。
真島氏の作品を表現するとき、”かっこいい”という言葉がよくあがります。少年時代のクラシック漬けの日々から「優雅さ」や「品のよさ」が養われ、ジャズに惹かれるなかで、「リズム感」や「パワー」を身に付けられたのかもしれません。
オーケストラを感じさせるようなシンフォニックな旋律は、これからも吹奏楽の世界で演奏され続けていくことでしょう。

Dreams Unlimited -限りなき夢

尚美学園創立90周年を記念して真島俊夫氏に委嘱され、2015年9月25日(金)サントリーホールにて初演されました。このときの構成は、2管オーケストラとジャズビッグバンドの編成に、Sax.と.Drs.のソロが加わるという特殊なものでした。それを作曲者である真島氏自らが吹奏楽用に編曲し直した楽譜です。
吹奏楽用の楽譜が書き上げられたのは今年2月。初演の指揮者である大井剛史氏が、4月21日のツイッターで思い出を切々と語っておられます。
そのツイートからもこの楽譜は、真島氏が最後の力を振り絞った吹奏楽楽譜であることが確認できます。
最晩年の作品となってしまった「Dreams Unlimited -限りなき夢-」。このタイトルにも真島俊夫氏の音楽への熱い想いとメッセージが詰まっているような気がしてなりません。

Dreams Unlimited -限りなき夢- [吹奏楽-販売譜] Dreams Unlimited -限りなき夢-
作曲:真島俊夫 (Toshio Mashima)
編成:中編成
演奏人数の目安:36人
※原則として各楽器1名(optionalは-1、div.は+1)で算出
演奏時間:12分10秒
出版社:ブレーンミュージック (Brain Music)

吹奏楽の音色の中で真島俊夫氏は生き続ける

2016年5月12日、真島俊夫氏のお別れ会が開かれ、多くの人たちがその早い死を悼みました。
真島氏が最後まで心を砕いていた”Dreams Unlimited -限りなき夢-”。その初めての吹奏楽演奏はCDとして5月27日に発売されています。吹奏楽の第一人者、真島俊夫氏の最後のメッセージに耳を傾けてはいかがでしょうか。そして機会があれば、ぜひ演奏をしてみてください。作品の中で真島氏は生き続けるはずです。

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