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21世紀の吹奏楽 第20回“響宴” 鑑賞レポート

先週末2017年3月19日(日)文京シビックセンターにて、21世紀の吹奏楽 第20回“響宴”が開催されました!僭越ながら私、金井が会場レポートをお届けしたいと思います♪

川越奏和奏友会吹奏楽団(指揮:佐藤正人)

◆高橋宏樹:20th Anniverture
華やかなファンファーレに始まり、ボサノバ、サンバ、スウィングなど、さまざまな音楽の要素が取り込まれた楽しい一曲。タイトルのAnnivertureは、”Anniversary”(記念日)と”Overture”(序曲)の掛け合わせにより生まれた造語だそうです。
 
◆鹿野草平:『フラクタル』より「未来への旅路」 Odyssey – towards future – (“Fractale”)
2011年冬季にフジテレビ系列で公開されたTVアニメーション『フラクタル』のサウンドトラックのうちの1曲。小編成バンドでも取り組める構成でありながら、「自分の足で、懸命に立って生きる」という壮大なテーマを軸に、アニメーションの世界観が表現された作品でした。
 
◆天野正道:L’être-pour-autrui(レトル・プール・オートゥリー) <第20回記念委嘱作品>
L’être-pour-autrui とは、世界中に実存主義ブームを巻き起こしたSartre の著書「L’Etre et le néant」の第3部で論じられている概念であり、天野氏自身がこの概念を想定しながら書き上げた本作は、圧巻のクライマックスで幕を閉じます。また、曲中に登場するHarmonic Pipeというユニークな音色をもつ楽器も必見です。
 

東京都立片倉高等学校吹奏楽部(指揮:馬場正英)

◆下田和輝:DaJa〜南部地方盆唄「ナニャドヤラ」による〜
古くから南部地方(現在の青森県東半分、岩手県北部・中部、秋田県北東部を指します)に伝わる「ナニャドヤラ」という盆踊り唄のフレーズを用いて書かれた作品です。踊りといっても躍動的な激しさだけでなく、優しい旋律にも息吹を感じられる作品でした。
 
◆坂井貴祐:星降る夜 Starry Night <スクールバンド・プロジェクト委嘱作品>
スクールバンド・プロジェクト委嘱作品ということで、グレード=3程度、テンポは一貫して四分音符=60前後で進んでゆきます。例えるならば、冬の澄み渡った満点の夜空を彷彿させるような、何とも愛らしく美しいメロディーに心躍らされる作品でした。
 
◆八木澤教司:「永劫の翼」〜ジョン・フレミングの法則
“歌心のある上級バンド向き”とグレード表記されているこちらの作品は、八木澤氏によって綴られた歌い込める重厚なフレーズが魅力。曲中には、トロンボーンセクションによるコラールも登場し、聴きどころ満載です。
 

ヤマハ吹奏楽団(客演指揮:海老原光)

◆阿部勇一:交響詩「ヌーナ」 Symphonic poem Neuna
時は約19億年前、地球上に最初に出現したといわれる超大陸を《ヌーナ》といいます。曲は、生命のエネルギーを感じさせるような衝撃的な幕開けから、46億年ものあいだ形成と破壊を繰り返し続ける地球の神秘が描かれています。
 
◆朴守賢:桃源郷フィフティーン Shangri-La Fifteen
「コンテンポラリー・ファンク」というコンセプトを標榜とした全3楽章構成。第1楽章「オーヴァーチュア・ファンキネス」での祝典的序曲に続き、第2楽章「桃源郷」で幻想的な音像からビートが生まれ、第3楽章「フィフティーン」ではその名の通り全編16分の15拍子で成り立つリズミックな世界に聴衆が引き込まれてゆきます。
 
◆渡邉大海:”Tropical Breeze” for Solo Alto Saxophone and Band アルトサクソフォーンとバンドのための「トロピカル・ブリーズ」
インドネシアはジャカルタを訪れたことをきっかけに作曲されたこの作品。全般を通してアルトサクソフォーンのフィーチャーとなっていますが、随所に散りばめられたさまざまな楽器のsoliも余すことなくおいしい、コンサートで盛り上がること間違いなしの一曲です!
 

松戸市立第四中学校吹奏楽部(指揮:須藤卓眞)

◆本澤なおゆき:マジェスティック・スターズ Majestic Stars
この作品には、”音楽を学ぶ若い演奏者達も、一人一人個性豊かに音楽を奏でて欲しい”という本澤氏の願いが込められており、曲は急緩急の3部構成。曲中には温かく歌うような A.Sax. soloもあり、演奏会のオープニング等にも最適のコンサートピースです。
 
◆川辺真:希望岬にて Cape of Hope
大海原への出航を描いたような煌びやかなファンファーレと共に始まるこの曲は、日常生活のなかで直面するあらゆる出来事に対して、いつもおおらかに、強い気持ちを持って自身の「希望岬」に立ちたいと考える川辺氏の想いが込められています。
 
◆福田洋介:山河の舞 Mountain River Dance <スクールバンド・プロジェクト委嘱作品>

言葉では言い表せないほどの荘厳なる自然の神秘が描かれた一曲。本作ではスクールバンド・プロジェクトの目的に沿い、3部形式での楽曲構成、小編成から大編成までさまざまなバンドに対応可能なオーケストレーション、また楽器初心者向けに”Beginners”パート(Cl,, Trp,, Hrn., Trb.)が用意されていることなど、幅広い工夫が成されています。
 
◆三浦秀秋:ワンダー・ワンダー Wonder-Wonder
0歳児からに向けてのオーケストラ&吹奏楽コンサート「ワンダー・キンダ・コンサート」のテーマ曲として書かれたこの曲。自ずと耳から引き寄せられ、終始楽しい雰囲気の絶えない、子どもも大人も満足できる一曲です。
 

神奈川大学吹奏楽部(指揮:小澤俊朗)

◆福島弘和:Partita for Wind Orchestra
冒頭、Fl., Ob.から始まる主題をきっかけに次々と変奏してゆく、美しいメロディーが溢れ出す一曲。プレリュード・トッカータ・ポストリュードの3部構成で成り立っています。
 
◆中橋愛生:Smouldering Sonority for Symphonic Band 燻響−吹奏楽のための
中橋氏によって “Smouldering Sonority” = “燻響”とも命題されているように、秘められた内なるエネルギーの煌めきが表現されています。B.D., Finger Cyms., Fl.という普段は見慣れないようなバンダが設定されており、ライブ演奏では立体的かつ神秘的な音楽の世界を味わうことができます。


弊社は今年で10回目の出展となり、私自身もかれこれ4回目の参加となりまして、今回はレポートの提出を社長に命ぜられ、全曲ホールにてゆったりと鑑賞させていただきました。
実はなかなかこんなに吹奏楽にどっぷり浸かって、さらに新曲ばかりを聴く機会も少ないので、いい経験でした。来年も楽しみです。

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