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〈2026年新作〉フォスターミュージック楽譜&演奏動画特集

2026年、吹奏楽コンクール自由曲にもオススメの新作を一挙ご紹介いたします!参考動画&音源は随時更新予定。スコアサンプルは全ページ公開していますので、プログラムの候補としてぜひ選曲の参考にしてくださいね。

目次

吹奏楽極小編成(15人以下)オリジナル作品

聖なる剣の物語〈吹奏楽版〉:三浦真理

川崎市立千代ヶ丘小学校とフォスターミュージックによる共同委嘱作品として誕生し、2023年度吹奏楽コンクールでも演奏された話題作です。原曲の金管バンド版をもとに吹奏楽版として再編され、スリリングな物語性とダイナミックな音楽の流れを、吹奏楽ならではの色彩感で楽しめる作品に仕上がっています。

「聖剣」をめぐって魔王と勇者たちが激突する物語は、まるで1本の冒険映画のよう。次々に移り変わる場面、張りつめた空気、戦いの高揚感、そして結末へ向かう緊迫感まで、演奏する側も聴く側も物語の中へ引き込まれていきます。市原聖子氏による脚本が世界観をいっそう深め、楽曲に明確な情景とドラマを与えています。

最小8人から演奏可能という柔軟さも大きな魅力で、小編成バンドやアンサンブルコンテストにも対応可能。人数が限られていても、しっかりとした物語表現と演奏効果を目指せる1曲です。時空を超えたファンタジーの世界を思い描きながら、ぜひこの作品の魅力を味わってみてください。

  • 作編曲: 三浦真理
  • 演奏形態: 吹奏楽極小編成(9 – 24パート)
  • グレード: 2+
  • 演奏時間: 6分30秒
  • 出版: フォスターミュージック(FMP-0121)
  • 発売日: 2026/03/12

深淵の園:江原大介

《深淵の園》は、北海道鵡川高等学校吹奏楽部の委嘱により作曲された作品です。
2021年開催の第27回日本管楽合奏コンテスト全国大会高等学校S部門において同校がこの作品を演奏し、最優秀賞を受賞しました。

全国大会の舞台で高く評価された実績を持つ1曲であり、江原大介氏の作品の中でも注目したい委嘱作品のひとつです。

  • 作編曲: 江原大介
  • 演奏形態: 吹奏楽極小編成(9 – 29パート)
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 6分30秒
  • 出版: フォスターミュージック(FML-0383)
  • 発売日: 2026/03/12

吹奏楽小編成(16〜25人) オリジナル作品

天駆ける息吹:江原大介

《天駆ける息吹》は、雲南市立木次中学校吹奏楽部の委嘱により2025年に作曲され、全日本吹奏楽コンクール自由曲として演奏されました。この作品が生まれるきっかけとなったのは、同校が以前に《カムイ》を演奏してくださったことでした。当時の顧問・西山和志先生から新顧問の西真紀先生へと受け継がれ、今作の委嘱へと結実。音楽の中に物語があるだけでなく、その音楽が生まれるまでにもまた、一つの物語があることを感じさせてくれる作品です。

曲は、出雲神話を中心に、当地の歴史や風土をイメージしながら構成されています。不穏な響きによる大蛇の存在、人々の暮らし、たたら製鉄、そしてスサノオノミコトとヤマタノオロチの対峙など、さまざまな情景が織り込まれ、壮大な世界観が広がります。ひとつの明確な物語をなぞるというより、奏者それぞれが自由に発想を広げながら、それぞれの世界観で表現できるのも魅力です。

打楽器パートでは和楽器が用いられていますが、代替可能な楽器も指定されており、各団体の編成や環境に応じて柔軟に演奏できます。和太鼓の用意が難しい場合でも、それぞれのスタイルで表現できる1曲です。

  • 作編曲: 江原大介
  • 演奏形態: 吹奏楽小編成(16 – 25パート)
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 7分20秒
  • 出版: フォスターミュージック(FML-0380)
  • 発売日: 2026/03/12


空行く月の影にまかせて:近藤礼隆

大江戸シンフォニックウィンドオーケストラ音楽監督・樫野哲也氏の委嘱により、2024年に作曲された作品です。

題材となっているのは、平安時代の「保元の乱」と、敗れて讃岐へ配流された崇徳上皇にまつわる史実と伝説。都を追われた無念、流罪の地での孤独、そして後に怨霊として恐れられながらも四国では守護神として崇敬されたという、崇徳上皇の複雑で強烈な存在感が音楽の中に描かれています。

曲は「平安京」「保元の乱」「讃岐にて」「怨霊」「伝説へ」という5つの場面で構成され、歴史のうねりと人物の心情が交錯するドラマティックな展開が大きな魅力です。タイトルは、崇徳上皇が都を思って詠んだとされる歌の一節「空行く月の影にまかせて」に由来しており、抗えない運命の流れに身を任せるような思いが作品全体に深い陰影を与えています。

歴史、伝説、そして人と人との縁が重なって生まれた、重厚で物語性あふれる作品。場面ごとの情景や心情に思いを巡らせながら味わいたい1曲です。

  • 作編曲: 近藤礼隆
  • 演奏形態: 吹奏楽小編成(18 – 28パート)
  • グレード: 3+
  • 演奏時間: 7分20秒
  • 出版: フォスターミュージック(FML-0381)
  • 発売日: 2026/03/12

エクラ・ド・リール~アメノウズメの舞~:樽屋雅徳

宮崎県・高千穂に伝わる「天岩戸」の神話から着想を得て、世界に光を取り戻したアメノウズメノミコトの舞を描いた作品です。
天照大神が岩戸に籠もり、世界が闇に沈むという壮大な物語の中で、本作が光を当てるのは、芸能や笑い、生命力を司るアメノウズメの存在。親しみやすさや滑稽さだけでなく、神楽を舞う巫女のような神聖さと、内側からあふれるような力強さまで、多面的な魅力が音楽の中に織り込まれています。

全体を支えるのは、素朴で印象的な動機です。どこか昔話を語るような味わいを持つこのモチーフが、楽曲の中で何度も姿を変えながら現れ、時に優美に、時に力強く、さまざまな表情を見せていきます。そこに、高千穂の深い森や澄みわたる空気を思わせる響きが重なり、神話の世界が色彩豊かに立ち上がります。

神話と自然、祈りと生命力がひとつに溶け合うような世界観を、ぜひ自由な発想で表現していただきたい作品です。

  • 作編曲: 樽屋雅徳
  • 演奏形態: 吹奏楽小編成(24 – 31パート)
  • グレード: 3
  • 演奏時間: 6分45秒
  • 出版: フォスターミュージック(FML-0386)
  • 発売日: 2026/03/12

吹奏楽中編成(26〜35人) オリジナル作品

はるかのひまわり:井澗昌樹

「はるかのひまわり」は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で亡くなった加藤はるかさんの名に由来しています。震災後の夏、彼女が眠る場所に偶然咲いた一本のひまわりは、やがて「はるかのひまわり」と呼ばれるようになり、その種は人から人へと受け継がれ、日本各地、そして海外へと広がっていきました。震災の記憶を伝えるとともに、命の尊さや未来への希望を静かに語り継ぐ存在となっています。

この作品を書いた井澗昌樹氏もまた、神戸で生まれ育ち、14歳のときに阪神・淡路大震災を経験しました。焼け野原のように変わってしまった街の光景は、今も鮮明に心に刻まれているといいます。これまで震災を題材とした作品依頼を辞退してきたのは、その出来事を「表現する」ことの重さに、自ら耐えられないと感じていたからでした。

しかし、「はるかのひまわり」の物語に触れたことで、その思いに変化が生まれます。一粒の小さな種が、長い年月を経て人から人へと手渡され、社会の中に静かに根を下ろしていく。その姿に、自身の記憶もまた“種”として残せるのではないか――そんな思いから、この作品は生まれました。

神戸野田高等学校創立100周年記念委嘱作品として作曲され、初演を担ったのは陸上自衛隊中部方面音楽隊。震災当時、被災地に水や食料を届け、人々の生活を支えた自衛隊員の存在を記憶する作曲者にとって、その同じ手によって作品が奏でられたこともまた、深い意味を持つ出来事でした。

震災の惨状を直接描くのではなく、あの日に見た光景の断片を、静かに音へと変えていく作品。悲しみだけで終わらず、その記憶が誰かの心にそっと根を下ろし、未来へ受け継がれていくことを願う1曲です。

  • 作編曲: 井澗昌樹
  • 演奏形態: 吹奏楽中編成(35パート)
  • グレード: 4
  • 演奏時間: 8分48秒
  • 出版: フォスターミュージック(FML-0382)
  • 発売日: 2026/03/12

クラシックアレンジ

交響曲第5番 変ロ長調 作品100 より 第2楽章:セルゲイ・プロコフィエフ arr. 井澗昌樹

プロコフィエフ《交響曲第5番》第2楽章「アレグロ・マルカート」を吹奏楽版として再構築した作品です。原曲の持つ機械的で鋭いリズム、冷たい輝きを放つ響き、そしてどこか突き放したような皮肉が、吹奏楽ならではの厚みと推進力を伴って鮮やかによみがえります。

この楽章の最大の魅力は、執拗に刻まれるモーター・リズムが生み出す強烈な緊張感にあります。鋼鉄のような質感を思わせるサウンドの中で、木管楽器は時に極端な音域を使いながら独特のアイロニーをにじませ、終盤では圧倒的な音響が押し寄せます。明快でありながら不穏、力強く進みながらもどこか冷ややか――そんなプロコフィエフらしい二面性が凝縮された楽章です。

本編曲は、「もしプロコフィエフが現代の吹奏楽を知っていたら」というコンセプトをもとに、原曲の構造を忠実に踏まえつつ、和声の補強と打楽器の拡張を実施。弦楽器のモーター・リズムは木管・金管・ティンパニへと受け継がれ、吹奏楽ならではの重層的で切れ味のある響きが追求されています。

冷徹さの中ににじむ狂気、そして醒めた皮肉をどう表現するかが、この作品を演奏する上での大きなポイント。エネルギーだけで押し切るのではなく、音色やニュアンスのコントロールによって、より鮮烈な世界観を描き出したい1曲です。

  • 作編曲: セルゲイ・プロコフィエフ arr. 井澗昌樹
  • 演奏形態: 吹奏楽大編成(36パート)
  • 演奏時間: 9分20秒
  • 出版: フォスターミュージック(FML-0387)
  • 発売日: 2026/03/12
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