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ブラスバンドと吹奏楽の巨匠フィリップ・スパーク 新作&人気作

今日も世界のどこかの吹奏楽演奏でフィリップスパーク作品が取り上げられている…。その表現がオーバーではないほど、氏の作品は世界中で愛されています。高度なものもありますが、ぜひトライしてみてください。

目次

吹奏楽とともに生きるフィリップスパーク

「人生のほとんどをブラスバンドと吹奏楽のための音楽を書くことに費やしてきた」というフィリップスパーク氏。ロンドンに生まれ、数々の世界的賞を受賞し、全世界での活動は説明するまでもないでしょう。
来日も繰り返され、日本と関わりの深いフィリップスパーク氏が、東日本大震災復興支援で書いた『陽はまた昇る』。「作曲の時間がなかったので、ブラスバンド曲『カンティレーナ』を吹奏楽に編曲した」と氏が語っています。
この編曲は”近年は各サウンドの違いを生かすための作曲をするため、相互の編曲が難しい”とも語っている氏の、日本への強い思いの現れではないでしょうか。

宇宙の音楽: Music of the Spheres

大阪市音楽団第90回定期演奏会のために作られ、”NBAレヴェリ賞”を受賞した作品です。
すべてのものは数からなり、太陽系の惑星(肉眼で見える6個)は固有の音を発し、絶え間なく天上の音楽を紡いでいると考えたピタゴラスの理論。それに、インスピレーションを得た吹奏楽作品です。
フィリップスパーク氏が、”宇宙の起源と果てなき深淵”に心惹かれたように、壮大なこの曲は、聴く人にさまざまなインスピレーションを与えるに違いないでしょう。

宇宙の音楽: Music of the Spheres [吹奏楽-輸入譜] 宇宙の音楽: Music of the Spheres
作曲:フィリップ・スパーク(Philip sparke)
グレード:6
演奏時間:15分30秒
出版社:アングロ・ミュージック(Anglo Music)

ウィークエンド・イン・ニューヨーク: A Weekend in New York

アメリカ陸軍フィールド・バンドからの委嘱で作曲。 ロンドンっ子のフィリップスパーク氏がニューヨークで受けた刺激を吹奏楽曲にしました。
24時間眠らないニューヨークの賑やかさや週末の華やかさなどがジャズ風のおしゃれな曲で表されています。リズムのよい曲ですが浮かれた感じではなく、小粋な大人の雰囲気を感じさせます。

ウィークエンド・イン・ニューヨーク: A Weekend in New York [吹奏楽-輸入譜] ウィークエンド・イン・ニューヨーク: A Weekend in New York
作曲:フィリップ・スパーク(Philip sparke)
グレード:5
演奏時間:7分37秒
出版社:アングロ・ミュージック(Anglo Music)

ドラゴンの年: The Year Of The Dragon

ウェールズの名門「コーリー・バンド」の結成100周年記念で作曲したブラスバンド曲を、翌年フィリップスパーク氏自身が吹奏楽に編曲したものです。ウェールズに平和をもたらし、国旗の図案にもなっているレッドドラゴンがモチーフになっています。
「トッカータ」「間奏曲」「終曲」の3部構成からなり、ドラマティックな音楽が展開される”かっこいい”曲ですが、表現力、テクニックともに高度なものが求められる楽曲です。

ドラゴンの年: The Year Of The Dragon [吹奏楽-輸入譜] ドラゴンの年: The Year Of The Dragon
作曲:フィリップ・スパーク(Philip sparke)
出版社:ストゥディオ・ミュージック(Studio music)

ダンス・ムーブメント: Dance Movements

アメリカ空軍バンドの委嘱で作られた曲です。約20分の間、息も切らせず躍動感あふれる音楽が次々と続きます。それは、楽器同士が楽しいおしゃべりをしているようにも聞こえるセンスあふれる吹奏楽です。
フィリップスパーク氏が、”舞曲の印象に基づいているが、特定のリズムは用いていない”というように、曲の表情はどんどん変化。
4つの楽章は途切れることなく続き、最終章は吹奏楽の魅力を余すことなく伝えるスピード感と華やかさで締めくくります。1997年の”サドラー国際作曲賞”受賞作品です。

ダンス・ムーブメント: Dance Movements [吹奏楽-輸入譜] ダンス・ムーブメント: Dance Movements
作曲:フィリップ・スパーク(Philip sparke)
グレード:6
演奏時間:20分30秒
出版社:ストゥディオ・ミュージック(Studio music)

交響曲第1番「大地、水、太陽、風」: Earth, Water, Sun, Wind: Symphony No. 1

これが吹奏楽!?まさにオーケストラを聴いているような壮大な調べの作品です。古代中国思想の五行が現代日本で生き続けているように、西洋では古代ギリシャ思想の”四元素”が芸術のテーマとして生き続けています。四元素は「土、水、火、風」。
フリップスパーク氏が最初の交響曲のテーマとしたのもうなずけます。それぞれの章は7~9分で独立して演奏することも可能で、全体は30分の大曲です。

交響曲第1番「大地、水、太陽、風」: Earth, Water, Sun, Wind: Symphony No. 1 [吹奏楽-輸入譜] 交響曲第1番「大地、水、太陽、風」: Earth, Water, Sun, Wind: Symphony No. 1
作曲:フィリップ・スパーク(Philip sparke)
編成:中編成
グレード:6
演奏人数の目安:42人
※原則として各楽器1名(optionalは-1、div.は+1)で算出
演奏時間:31分20秒
出版社:アングロ・ミュージック(Anglo Music)

ハイテクニックなフィリップスパークの吹奏楽譜にトライ!

熱狂的なファンも多いフィリップスパーク氏の音楽。吹奏楽を知り尽くした氏は、楽譜は指揮者や演奏者があって初めて命を得ると語っています。高校生には高校生の、大人には大人の、プロにはプロの表現の仕方があると考えているのでしょう。
聴くだけでも学びがあるフィリップスパークの吹奏楽曲ですが、その深さを知るために、ぜひ一度演奏してほしいと思います。
>>フィリップ・スパークに関する作品一覧はこちら

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