吹奏楽をやっている人なら誰もが憧れる、吹奏楽コンクール全国大会での金賞獲得!勝負は吹奏楽コンクールの「課題曲」と「自由曲」の選定からはじまり、汗と涙きらめく青春時代の情熱を、吹奏楽コンクール全国大会という夢の舞台にそそぎこんだ人は数知れません。
最近ではテレビで取り上げられることも多く、吹奏楽関係者でなくても吹奏楽コンクールでの各校の演奏を楽しみにしている人もたくさんいます。そんな注目の2014年吹奏楽コンクールの課題曲をご紹介します。
2014年吹奏楽コンクール課題曲
Ⅰ.最果ての城ゼビア(中西英介)演奏時間:約4分半
第24回朝日作曲賞を受賞した作品です。雄大で荘厳なメロディーで始まり、躍動感あふれるメロディー、アップテンポなリズム、静かでゆったりとキラキラしたイメージの部分など、多彩な音色からいろいろな表情を楽しめてストーリー性が感じられます。
金管、木管、打楽器それぞれが上手く強調し合って融合し、各楽器の良さが存分に発揮できる曲になっています。クラリネットとユーフォニウムのソロがあります。とても難易度の高い曲ですが、上手く演奏することができればかなりかっこいい曲です。
Ⅱ.行進曲「勇気のトビラ」(高橋宏樹)演奏時間:約3分
明るく軽快なマーチの曲です。心躍るようなメロディーからは、勇気と希望を持って前に進むようなイメージが連想されます。聴いていると楽しくて明るい未来が実際に見えてくるような、そんな曲です。
楽しげで明るい曲調から、無意識のうちにリズムをとって体を揺らしてしまいます。パーカッションとトランペットがマーチらしい気持ちのいいリズムと元気なメロディーを奏でているのも魅力的です。
Ⅲ.「斎太郎節」の主題による幻想(合田佳代子)演奏時間:約4分
宮城県の松島湾周辺で唄われてきた大漁唄「斎太郎節」。哀愁漂う幻想的なメロディーから始まり、テンポのいい日本の民謡らしいメロディーにパッと切り替わる…そして再び静かで流れるような音色から、アップテンポで「和」を感じるメロディーでかっこよく幕を閉じます。
日本民謡を主題としているので、どこか懐かしい感じがして心にスーッと響いてくるような曲です。
Ⅳ.コンサートマーチ「青葉の街で」(小林武夫)演奏時間:約2分半
目を閉じて聴くと、幸せな日常の風景、平和で人々が笑顔で行きかう明るい街が浮かんでくるような曲です。ファゴットとバリトンサックスのソロがあります。短い曲ですが、軽快で流れるようなメロディーが魅力的です。
Ⅴ.きみは林檎の樹を植える(谷地村博人)演奏時間:約5分半
第6回全日本吹奏楽連盟作曲コンクールで第1位を獲得した作品です。とても個性的で、枠にとらわれないメロディーの表現方法が印象的。林檎の樹が空に向かって成長する様子、生命力、力強さが独創的に表現されています。
技術とともにかなり高い表現力が必要とされる曲です。完璧に演奏することができればかなりの高評価を得られそうです。
終わりに
2014年吹奏楽コンクールの課題曲をご紹介しました。どの曲も素晴らしく魅力的で、それぞれ違った個性のある曲となっています。課題曲選びはとっても大切!じっくりと自分たちに合った曲を選びましょう。
吹奏楽コンクールは、自分たちの実力を試すことができる数少ないチャンスです。精一杯練習して、本番で仲間とともに満足のいく最高の演奏ができることを願っています!
吹奏楽を柱とした音楽出版社として2008年に設立いたしました。 「フォスター」という単語には、育てる・育成するといった意味があり、日本の吹奏楽をもっと元気に楽しく発展させていきたいという思いをこめています。みなさまのブラバンコンシェルジュとして、様々な情報を発信していきます。